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【フィギュア】

羽生2位、チェン強すぎた SPもフリーも歯が立たず

2019年3月24日 紙面から

男子フリーで演技する羽生=さいたまスーパーアリーナで(木戸佑撮影)

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◇世界選手権<最終日>男子フリー

 ▽23日▽さいたま市・さいたまスーパーアリーナ▽男子フリー、アイスダンス・フリーダンス(FD)▽観衆1万8346人

 昨年11月の右足首負傷からの復帰戦だった冬季五輪2連覇の羽生結弦(24)=ANA=が、国際スケート連盟(ISU)公認大会で世界初の4回転トーループ−トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)を成功させ、合計300・97点で銀メダルを獲得した。フリーの216・02点、合計の323・42点ともに現行ルールで世界最高をマークのネーサン・チェン(19)=米国=が2連覇。SP6位と出遅れた宇野昌磨(21)=トヨタ自動車、中京大=は合計270・32点で4位、SP19位の田中刑事(24)=倉敷芸術科学大大学院=は14位。日本勢は来年の出場枠で最大3枠を確保した。

 奇跡の扉を開くことはできなかった。羽生は鬼気迫る表情で冒頭の4回転ループを着氷。続く4回転サルコーは回転不足とされたが、その後はジャンプを次々と決めていく。フリーの得点は206・10点。合計300・97点とともに、ルール改正後、その時点の世界最高得点をたたき出した。

 しかし、直後に滑ったチェンの得点はフリー、合計ともに羽生の得点を上回る世界最高得点。逆転優勝を果たすことはできなかった。首にかかるのは銀メダル。羽生の心には、右足首のケガからの復帰戦で勝てなかった悔しさがあふれていた。

 「負けは死も同然と思っているので…」とテレビのインタビューで語ると、報道陣の前に姿を現した後にも「完全に実力不足です。僕はハイレベルではなかった」と反省の弁。「(合計が)300点をちょっと超えただけでは勝てないなと思いました」と偽らざる本音が自然と口を突いた。

 朝の公式練習後にはリンクサイドでタブレット端末で4回転ループの踏み切り動作などを確認。「どういう目で見られようと、納得いくまでと思った」という思いは本番で実を結んだ。しかし、SPの12・53点差は逆転できなかった。それどころか、チェンに合計で22・45点と差を広げられた。当然、羽生の心に雪辱の思いが生まれた。

 「今の自分の状態はこれまでで一番強い」と語ると、今後の4回転ジャンプのプランを明かす。「アクセルは試合で跳ばないと意味がないので、やっていきたい。エッジ系ジャンプは極めたい。あとはルッツやフリップ…。トー系のジャンプは増やしたいですね。もっといろいろなことを試して、強くなりたい」。新たな歩みが再び、始まった。 (川越亮太)

 

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