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【フィギュア】

羽生「久しぶりに頭が真っ白…」 4ヶ月ぶり実戦は悔しい3位

2019年3月22日 紙面から

演技を終え、表情を曇らせる羽生結弦=さいたまスーパーアリーナで(木戸佑撮影)

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◇世界選手権<第2日>男子SP

 ▽(21日)▽さいたま市・さいたまスーパーアリーナ▽男子ショートプログラム(SP)、ペアフリー▽観衆1万8083人

 男子SPは、冬季五輪2連覇の羽生結弦(24)=ANA=が94.87点と得点を伸ばすことができず、3位スタートとなった。首位は今季の自己ベストの107.40点を挙げたネーサン・チェン(19)=米国=。2月の四大陸選手権で優勝した宇野昌磨(21)=トヨタ自動車、中京大=は91・40点で6位、田中刑事(24)=倉敷芸術科学大大学院=は78.76点で19位だった。22日は女子のフリーなどが行われる。

 淡々とした表情に悔しさがにじみ出た。羽生が思わぬミスで3位発進を強いられた。冒頭のジャンプの4回転サルコーが2回転となり、SPの必須要素を満たすことができず、無得点。それ以外の要素はきっちり決めただけに、何とも痛いミスとなってしまった。

 「久しぶりに頭が真っ白になっちゃって…」

 94・87点は今季のSPで最も低い得点。不完全燃焼の内容にはやはり納得がいかない。「今はむちゃくちゃ悔しいですね。練習してきたことを信じ切れなかった。自信を持って、王者らしくしていなければいけなかった」と本音を隠そうとはしなかった。

 右足首を痛めた昨年11月のグランプリ(GP)シリーズロシア杯のフリー以来、124日ぶりの試合。公式練習では好調を保ち、4回転ジャンプを次々と決めていた。しかし、好事魔多し。演技前の6分間練習の残り2分でサルコーを滑る場所を確保できず、違う軌道で跳んだ時は着氷に失敗。狂ったリズムを直す時間は残っていなかった。

 「6分間練習でワサワサしてしまった。不安の材料を無駄に拾ってしまった。その後はいっぱいいっぱいで…。うまく対処することができなかったのはメンタルの弱さ」

 首位のチェンとは12・53点差がついた。世界選手権では16年にフェルナンデス(スペイン)が逆転した時の最大12・04点差を上回る。しかし、羽生はさいたまで行われた14年の大会で今回と同じ3位から逆転優勝した。フリーで狙うのはその再現だ。「経験もあるので悔しさをうまくつなげたい。練習を効果的に使って、いいコンディションでフリーを迎えたい」。最後は目を前に向けていた。 

  (川越亮太)

◆世界選手権の逆転V

 SPとフリーの合計得点で争う現行形式となった2007年以降の世界選手権男子で、SPから最も大きな差から逆転したのが2016年のフェルナンデス(スペイン)。首位と12・04点差の2位から優勝した。羽生は17年に首位と10・66点差の5位から逆転優勝したことがある。

◆羽生は22番、宇野は20番

 上位24人による男子フリーの滑走順抽選が行われ、3位の羽生は22番、6位の宇野は20番でいずれも最終組に入った。19位の田中は第1組の2番目に演技する。最終組で首位のチェンが23番、2位のブラウンが最終24番目に滑る。

 

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