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【フィギュア】

紀平、SP7位と出遅れもフリーで巻き返す

2019年3月21日 紙面から

女子SPで7位になった紀平梨花=さいたまスーパーアリーナで(木戸佑撮影)

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◇世界選手権・女子SP

 ▽第1日(20日)▽さいたま市・さいたまスーパーアリーナ▽女子ショートプログラム(SP)、ペアSP▽観衆1万7923人

 女子SPが行われ、初優勝を狙う紀平梨花(16)=関大KFSC=は70・90点と得点を伸ばすことができず、7位スタートとなった。坂本花織(18)=シスメックス=は自己ベストを更新する76・86点で2位発進。宮原知子(20)=関大=は70・60点で8位。82・08点をマークしたアリーナ・ザギトワ(ロシア)が首位に立った。21日は男子のSPなどを行う。

 やはり、紀平にとってSPは鬼門なのか。冒頭のトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)がシングルとなり、SPの必須要素を満たさず無得点。続く連続ジャンプの3回転フリップ−3回転トーループと後半の3回転ルッツは成功させたが、自らの代名詞といえるジャンプのミスが最後まで大きく響いてしまった。

 「緊張はあまりしなかったけど、自分に集中しすぎて回りを見渡せなかったというか、変に強気に思いすぎて…。トリプルアクセルは力が入りすぎてしまった」。

 GPファイナル、四大陸選手権を制して臨んだ世界選手権。初優勝に向けてSPを重要視していた。しかし、この日は練習の時点からリズムに乗れていなかった。練習リンクでトリプルアクセルを4本着氷したが、2本は転倒。浜田美栄コーチ(59)が「ちょっと(調子を)崩している」と心配したほどだった。

 この状況を打開するため、紀平は強気で攻めていった。しかし、一度狂った感覚はなかなか取り戻せない。その結果が冒頭のトリプルアクセルのミスとなった。「もっとリンクにあったジャンプを跳ばないといけなかった…」。反省の弁が次々と口を突いていった。

 首位のザギトワとの差は11・18点。シニア転向後の紀平が逆転した最大差だった昨年11月のNHK杯の6・58点を大きく上回っている。状況は厳しい。18番滑走でトリプルアクセルを2本入れる予定の22日のフリーに向け、「今はとにかくやるしかない。練習でたくさん跳ぶしかない。これからの2日間を集中して過ごしたい」。自らの力だけを信じて、準備を進める。 (川越亮太)

<SPの採点方法> SPでは男女ともジャンプはアクセル、アクセル以外の単発と連続の3つの要素が必要。さらにアクセルジャンプは女子の場合、ダブル(2回転半)もしくはトリプルで、シングルになれば基礎点が0点となる。紀平は2月の四大陸選手権でもシングルで0点だった。

◆紀平の最大逆転差Vは6.58点

 今季からシニアに転向した紀平のSPからの逆転優勝は過去3度。昨年11月のNHK杯は首位と6・58点差の5位、同月のフランス杯は首位と0・31点差の2位、今年2月の四大陸選手権は首位と5・06点差の5位だったが、いずれもフリーで逆転した。ただ、首位と8・01点差の5位だった全日本選手権はフリー1位も2位止まりだった。

◆最大の逆転は7.54点差

 SPとフリーの合計得点で争う現行方式となった2007年以降の世界選手権女子で、フリーでの逆転優勝は過去7度。最も大きな点差は18年でSP4位のケイトリン・オズモンド(カナダ)が首位と7・54点差をひっくり返した。

 

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