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【フィギュア】

けが明け、4カ月ぶり実戦の羽生 「心の炎は燃えたぎっている」

2019年3月20日 紙面から

公式練習で調整する羽生結弦=さいたまスーパーアリーナで(木戸佑撮影)

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 フィギュアスケートの世界選手権が20日、さいたまスーパーアリーナで開幕する。19日は公式練習が行われ、男子は右足首の故障明けで約4カ月ぶりの実戦となる冬季五輪2連覇の羽生結弦(24)=ANA=も登場。会見では2年ぶり3度目の優勝への決意を口にした。また、2月の四大陸選手権を制した平昌五輪銀メダルの宇野昌磨(21)=トヨタ自動車、中京大=も初制覇へ意欲的だった。20日から女子のショートプログラム(SP)などが行われ、男子SPは21日に実施する。

 もう、熱い思いを止められない。昨年11月のグランプリ(GP)シリーズ・ロシア杯以来のリンクに戻ってきた羽生は、観客席で多くのファンが見守る中、午前中と夜に練習。会見では独特の表現を交えながら、2017年以来となる世界選手権制覇に向けた並々ならぬ決意を口にした。

 「今は心の炎が大きな箱の中で光って暴れ回るものになっていると思う。相手だけではなく自分にも勝った上で、自分の(心の中で)燃えたぎっている勝ちたいという欲求に応えて、勝ちを取りたいと思います」

 ロシア杯の公式練習で右足首を負傷。強行出場して優勝したが、右足関節外側靱帯(じんたい)損傷などで3週間の安静と1カ月の加療が必要と診断され、昨年12月のGPファイナルと全日本選手権は欠場した。滑れない時期の心境を「油はあるし火もあるんだけど、(心の炎が)小さい部屋で燃えているような感じだった」と振り返る。

 しかし、今は違う。コンディションは「胸を張って100%の状態といえる」。メインリンクで行った午前中の練習からトーループ、サルコー、ループの4回転ジャンプを次々と決め、この日は2度の練習で計24本を着氷。世界で初めて成功させた4回転トーループ−トリプルアクセル(3回転半ジャンプ)の連続ジャンプも成功させた。

 最もこだわるのが、ケガの原因となった4回転ループだ。この日は午前中の練習で全3本を成功。夜に行ったフリーの曲をかけての練習では失敗したが、最後に修正して成功させた。

 「今回はループを跳ばないといけないという使命感が強くある」。同じように右足首を痛めて復帰した昨年2月の平昌五輪では組み込めなかった4回転ループ。23日のフリー冒頭で組み込む可能性が高い“因縁のジャンプ”が決まれば…。5年前に初めて世界選手権を制した舞台で、頂点への視界はさらに広がる。 (川越亮太)

◆羽生 一問一答

 −ここまで重点を置いてきた練習は何か

 羽生「まずは試合に向けた体作りから始めて、(右)足首の状態は完治ではないですけど、試合に出られる状態に戻すということを重点的にやってきました」

 −成し遂げたいことは

 「すべての自分に勝ちきれるような演技をすることが一番の目標。回復すべき時は回復して、集中すべき時は集中して、スケートを楽しめる時はしっかり楽しみたい」

 −メインリンクでの練習では終始上機嫌だった

 「さいたまスーパーアリーナはソチ五輪の後の世界選手権で優勝した所というのもありますし、気持ち良く試合に臨めているという感覚があります。今日は感じたかったことを一つ一つ感じることができたので、ミッションコンプリート」

 −同じように右足首を痛めた中で調整した平昌五輪の経験は役立ったか

 「うまく生かせたと思います。平昌五輪の時は今回より(期間が)1カ月ほど短かったが、ほぼ納得できる演技をした上で優勝できたことが、すごく自信になった。今回はいい経験をした上での準備段階だったのかな」

 

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