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【Vamos!! FC東京】

張賢秀新主将に単独インタビュー 今季リーグ戦初勝利へ守備に手応え

2018年3月18日 紙面から

インタビューに答えるFC東京の張賢秀=東京・小平グラウンドで(武藤健一撮影)

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 サッカーのJリーグ1部(J1)第4節(18日)で、FC東京はホームで湘南と対戦する。ここまで1分け2敗(勝ち点1)の17位と開幕ダッシュ失敗も、14日のルヴァン杯・新潟戦で今季公式戦初勝利を挙げるなどチームは復調気配。今季から主将を務めるDF張賢秀(チャン・ヒョンス、26)も守備には手応えを感じており、本紙の単独インタビューにも「攻撃面もあと一歩。チームはもっと良くなっていく」と自信をにじませた。張賢秀と最終ラインでコンビを組むDF森重真人(30)も日本代表復帰。J1では過去6勝2敗と相性のいい湘南をたたき、反攻への動きを加速させる。

 −開幕から間もなく1カ月。ここまでの戦いについて率直な感想は

 張賢秀「開幕からのリーグ3試合はすごく大切な試合でしたが、その3試合で思うような結果を得られず、ふがいなく思っています。ですが、そんな気持ちを持ち続けても過去を変えることはできません。ただ、練習やミーティングで(長谷川)監督や選手たちと話し合い、信頼関係が築けている。チームはこれから、もっと良くなっていくと思います」

 −ゴールさえ取れればという試合が続いている

 「監督もそうおっしゃってましたし、あと一歩というところまでは来ていると思います。ただ、攻撃は一つのプレー、ゴールで流れが変わるもの。逆に守備には自信を持てているので、あと一歩の部分に関しては冷静に『その時』を待つしかないと思っています。得点が入らなくても失点しなければ負けることはないので、失点をせずに『時』を待つ冷静さが必要だと考えています」

 −今季から務める主将も板についてきた

仙台戦で相手と競り合う張賢秀(上)=3日、味スタで

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 「中国(前所属の広州富力)で一度でもキャプテンをやることがあったら、その経験を生かして今を乗り越える術を理解していたかもしれませんが、海外(韓国代表以外)では初めての経験なので、簡単なことではないと思っています。ですが、周りの選手たちがサポートしてくれるので、初めに比べれば負担は解消されたと思っています」

 −理想の主将像は

 「重要なのはチームを一つにまとめること。それが一番の仕事です」

 −今季はW杯イヤー。前回のブラジル大会は予備登録メンバー止まりで本戦には出られなかったが、この4年をどんな思いで過ごしてきたのか

 「前回もどこかでチャンスはあるなと思っていたんですが…。何が足りなくて、何が駄目だったのか。失望感は本当に大きかった。この4年間は途方もなく長く感じました」

 −でも、この4年で大きく成長した

 「成長したかどうかは分かりませんが、自分でも努力はしてきたと思います」

 −チームメートは、あなたの練習に対する姿勢やサッカーに対する思いを絶賛している

 「自分が変えたかったのは、まさにそこなんです。全力で試合に臨むだけでは勝つことはできません。練習から努力する選手が試合に出られるという姿を率先して見せたいと思っています」

 −ルーキー時代とは別人のよう

 「努力の仕方が変わったのだと思います。当時はまだ若かったし、選手としていつも、生きるか死ぬかの瀬戸際だった。でも今は現状をどう打破していくかというところを考えながら目標に向かっています。大きな目標に向かって、小さな目標を一つずつクリアしていく。そうやって毎日を過ごしています」

ヘディングでクリアする張賢秀=2月24日、味スタで

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 −あなたからは本気でリーグ優勝したい、本気でW杯で活躍したいという強い思いが伝わってくる

 「一人でも多くの人にそう感じてほしい。中国では試合に出られないつらさも味わった。だからこそ、一試合、一試合がどれだけ大事か。試合に出られることに、どれだけ感謝しなければいけないか分かっているつもりです。そういう思いが、今の自分を形づくっているのだと思います」

 −W杯後には、さらにスケールアップした張賢秀が見られそう

 「もし(韓国代表に)選ばれれば気持ちは少し楽になるかもしれない。W杯出場は大きな目標。少し不安なのは、その目標がなくなってしまうこと。W杯にたどり着いた後、どうなるのか。自分自身に厳しくできるかどうかに懸かっている。W杯に出た選手が強くなって帰ってきたと思われるようにしたい」

 −いつか尊敬する元韓国代表DF洪明甫(ホン・ミョンボ)さんのような選手に

 「洪明甫さんのような英雄には自分はなれないと思っています。ただ、3年前、車(チャ)ドゥリさんが引退した時、国民の誰もが涙し、温かい拍手を送りました。引退する時、自分も惜しまれながらユニホームを脱ぎたいと思っています」

 −そういう意味でも今年は大事な1年になる

 「今年は自分の人生の中で最も重要な年になるかもしれません。W杯出場とともに、FC東京で絶対に優勝したいと思います」

<張賢秀(チャン・ヒョンス)> 1991年9月28日生まれ、ソウル市出身の26歳。187センチ、77キロ。DF(主にセンターバック)。スピード、強さなど高い身体能力に加え、足元の技術も確かで、高校時代から注目を集める。延世大在学時の2012年にFC東京入り。14年に広州富力(中国超級リーグ)に移籍し3シーズン半を過ごしたが、昨季途中にFC東京に復帰した。U−17、20、五輪など韓国の各カテゴリー代表入り後、A代表にも13年から選出され続けている。J1通算出場54試合6得点。韓国代表では45試合3得点。

<J1で主将を務めた主な外国人選手> 今季は神戸でFWポドルスキが主将を務めている。2015年のMF鄭又栄(チョン・ウヨン)に続くチーム史上2人目。清水では昨季、FW鄭大世(チョン・テセ)が主将だった。古くはDF洪明甫=柏、1999年=が有名。このほか、DFシジクレイ=G大阪、2005年=らがいる。

 

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