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【芸能・社会】

どうなる日本のワイン販売 伊、仏などから「出荷できない」連絡相次ぐ

2020年3月26日 16時30分

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 新型コロナウイルスの感染拡大で深刻な事態になっているヨーロッパ。イタリアでは死者が7500人を超え、世界有数のワイン産地から日本国内の輸入業者、取扱店には「出荷できない」との連絡が相次いでいる。フランス、スペインなどでも外出禁止などの厳しい状況に見舞われ、「事態が長期化すると、今年のブドウの収穫、仕込みに悪影響が出ないか」などと日本の関係者から不安の声も聞かれ始めた。

 都内などでワインショップを展開する輸入・販売会社の担当者は「欧州のワイナリーとは連絡を取っている。確認しているのは、ブドウ畑の作業はできているものの、ほかの従業員は在宅勤務になっていること。昨年収穫のブドウは仕込まれているが、このままの状況が続くと今年の収穫以降はどうなるか」と話す。

 ボトルワインの輸入について東京税関が2018年にまとめたデータによると、輸入量ではチリがトップ、フランス、イタリア、スペインと続く。

 日本貿易振興機構(JETRO)の広報担当は「イタリア(ミラノ)、スペイン(マドリード)など現地事務所で情報を集めたいが、(規制で)動けない状況で今後については何とも分からない」と苦慮する。独・デュッセルドルフで今月開催予定だった見本市「国際ワイン・アルコール飲料展」が延期されるなど、影響は各方面に広がっているという。

 日本でも今月、ワインのインポーターらも出展する幕張メッセでの「FOODEX JAPAN」が中止になっている。

 都内のワイン専門店では「すでにイタリアなど現地のワイナリーから『出荷できない』との連絡が届いているが、幸い在庫はあり、問題はありません。しかし、コロナウイルス問題がいつまで続くかは気になります」と話す。

 ワインが欠かせない都内のイタリア料理店シェフは、この週末の不要不急な外出を控えるという都の要請で、すべての予約がキャンセルされる中、「フレッシュ食材にも影響があり、イタリアからのモッツァレラチーズが入手できなくなり、冷凍もので対応しています。イタリアの修業先からは『レストランは営業できず、外出もできない』と悲鳴交じりの声が届いています。今後のワインづくりが心配。品薄になるようなことになったら価格にも影響するし…」と漏らした。

 

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