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【芸能・社会】

不自由展午後2時すぎ再開 全作品元通りで7日間 入場制限、実行委発表

2019年10月8日 11時56分

「表現の不自由展・その後」の展示再開に反対する河村たかし名古屋市長に抗議する人たち=8日午前、名古屋市で

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 愛知県で開催中の国際芸術祭「あいちトリエンナーレ2019」の実行委員会は8日、中止している企画展「表現の不自由展・その後」を同日午後2時10分に再開すると発表した。展示への抗議が殺到し、8月1日の開幕から3日間で中止に追い込まれた不自由展は元通りになる。公開は芸術祭最終日の今月14日までの7日間。

 会場の安全を確保するため、入場は抽選方式を取り入れ制限する。不自由展は元慰安婦を象徴する「平和の少女像」や昭和天皇を扱った映像など、国内外の16組の作家による23作品で構成。中止決定後、展示スペースの扉は閉鎖されている。

 実行委によると、8日は午後2時10分と夕方の計2回のツアーを実施。入館者を抽選で1回当たり30人に絞り、事前に教育プログラムを受けた上でガイドツアーで鑑賞してもらう。1回目は午後1時から抽選券のリストバンドを配布。

 鑑賞時間は1回約1時間を予定する。ガイドツアーには自由鑑賞や映画作品の上映のほか、ディスカッションなども含まれる。

 再開に当たり、入館者や会場のスタッフらの安全維持を強化するため、金属探知機を導入し、抗議電話への対策も図った。

 名古屋市の河村たかし市長は8日午前、会場を視察した。午後に会場で座り込みの抗議をするとしている。

開館前から観覧希望者の列 不自由展会場

 企画展「表現の不自由展・その後」が再開される8日、会場がある名古屋市東区の愛知芸術文化センター10階フロアでは、午前10時の開館前から観覧を希望する人たちの列ができた。展示スペースを閉ざしていた仕切りが撤去された一方、金属探知機とみられる棒を持った警備員が付近に立ち、物々しさも感じさせた。

 10階のエレベーター前では、通常のチケット販売とは別に「入場抽選券配布」と書かれた紙が載った机が置かれ、近くに約30人が並んだ。東京都北区の無職富山裕美さん(68)は「今日再開されると思って昨日から名古屋入りしていた。入場できるのが30人2組と少ないので、当たるといいが」と心配そうに話した。

 大阪府茨木市から来た50代の男性会社員は「作品を見ずに批判が起きるのはおかしいと思っていた。やっと自分の目で見られる」と期待を膨らませた。

 センター周辺の歩道では市民ら約20人が集まり、展示再開に反対する河村たかし名古屋市長が座り込みをする意向を示していることに「妨害行為だ」などと抗議の声を上げた。

 

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