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【芸能・社会】

宮古島出身の50歳・下地イサム新境地 アルバム「GAFU」好調

2019年4月13日 紙面から

「振り返ると導かれて来たのかな」と50代突入の心境を明かした下地イサム=東京・内幸町で(市川和宏撮影)

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 宮古島出身のシンガー・ソングライター、下地イサム(50)が昨秋6年ぶりに出したアルバム「GAFU」が、このほどCDショップ大賞2019沖縄ブロック賞を受賞した。宮古方言(ミャークフツ)の歌を中心にした14枚目の作品は、試行錯誤の末にたどり着いた会心作。受賞を弾みに、18日の福岡からツアーに出る。

 アルバムタイトルの“ガフ”は、宮古方言で「ぴったりハマる、腑に落ちる」という意味。これまで、がむしゃらに突き進んできた下地が、自然体の境地で書き上げた13曲が詰まっている。

 今まで真剣に聞き込んでこなかったというプレスリーやチャック・ベリーといったロックンロールのレジェンドと向き合って、インスピレーションを得た。それと、早口の宮古方言をさらに早いスピードで歌う下地の歌に戸惑うファンもいて、「シンプルで皆がのれて口ずさめるようなものを作ってみよう」と思い立った。7年ほど封印していた方言の作品にも、こだわりなく取り組めた。

 思いついた言葉を紙に書き付けて、たまった言葉を紡ぎ合わせたり、イメージを広げたり。「とにかく耳に残る言葉、忘れられない言葉を探す初めての試み」だったという。

 「これからはオレの時代がやって来る 今までのしんどい事は今日で終わり 最高さ そうだよね きっとそうだよ」と歌う1曲目「ミッタカッタ サンザクンサ(滅多打ち 散々な日々)」は、自分自身を鼓舞しているようでもある。5曲目の「オーイン(追えない)」は、思い出に残る“赤い自転車”がキーワードになって完成した。亡くなった幼なじみと風景が歌い込まれた牧歌的な作品だ。ほかにも私的日常やラブソングなどバラエティー豊かな物語と聴き心地のよいロック基調の曲が並んだ。標準語の歌も2曲入った。

 50代に突入して、「いよいよ晩年に入ってくるのか」と感慨にふけることもしばしばとか。「誰にも作れないもの」を目指し、“アララガマ魂”(宮古で言う反骨精神)で走り続けてきたという。「今思うと苦笑い」だそうだ。

 プレスリーやビートルズが3つのコードでシンプルに深いことをやっていたことにやっと気がついた。今回は、初めてコーラスラインも自分で考え抜いた。自分のコーラスを重ね録りする作業は、「真っ白なキャンバスに絵を描くような自由な世界。勉強になった」という。

 CDショップ大賞沖縄ブロック賞受賞で、自信は確信に変わった。(本庄雅之)

◆ツアー日程

 18、19日福岡・春吉GEN×2、21日熊本・水道町felicia、23日大阪・難波music bar S・O・Ra・、25日東京・南青山マンダラ、27日那覇・桜坂セントラル、30日、5月1日那覇・Slow jamなど。

 

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