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【ドラニュース】

プロ野球にも“ゆとり教育”ジワリ…知られざる『キャンプでの投手の1日』自由で緩い個別練習で投げたがる

2020年2月27日 紙面から

キャッチボールで調整する岡田=北谷球場で(中嶋大撮影)

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◇龍の背に乗って <キャンプ編>

 今キャンプの投げ込み王は、岡田(1074球)だった。前年が又吉の1483球で、2年前も又吉の1758球。昔は先発枠を狙うなら当たり前だった2000球も、3年前の福谷(2218球)を最後に出ていない。1000球超えも2人だけと全体的に投球数は減少してはいるが「投げ込み不足」と断じるのも難しい。というのも加算されない「投球数」があるからだ。

 「こちらからはたくさん投げろとも抑えめにしろとも言ってないよ。ただ、個別で投げる選手がすごく増えているからね」とは与田監督。この言葉の意味を理解するには、キャンプでの投手の1日を知る必要がある。

 ブルペンでの投球練習は11時ごろ。ランチをはさんで守備や打撃をやり、強化ランをはさんで個別練習がある。各自がテーマを持ち、自由に動ける時間に投げる選手が激増した。

 例えば最終クール初日の21日。つまり、前日は休みなのに、投球練習を意味するPのマークがついていたのは19人中7人しかいなかった。一方、個別の時間に13人もブルペンにやってきた。5人がシャドーピッチングに励み、残り8人が投球練習。午前との連投と個別のみは4人ずつだった。

 午前(正規)と午後(個別)の違いを説明する。午前はコーチだけでなく、与田監督もほぼ毎日顔を出す。ユニホーム着用で投げ、球数もコーチが記録する。午後はほぼコーチのみで、上はTシャツ、無帽が多数派。カウントされないので、表面的な球数は伸びない。

 要するに自由で緩い個別で投げたがる。厳しい規律の下で育った古株のスタッフは「昔はライバルと意地を張り合って投げ合うのがブルペンだった」と言い、別の職員は「今の子は競争しちゃいけないって育てられた世代ですから」と苦笑いする。もちろん、ゆとり世代にも言い分はある。

 「自由な時間だからこそ、人のピッチングを見て勉強することもできます。あれはあれで、年が近い選手の競争意識につながるんです」

 規律より自由。緊張より弛緩(しかん)。ただ、他球団はそうでもないと聞いた。竜投発の新しい波のようだ。

(渋谷真)

 

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