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【ドラニュース】

見える変化、実は氷山の一角…グラブ動作が巨人“菅野化”した中日・吉見 手の指から爪先まで無数の試行中

2020年2月22日 紙面から

タオルを使い、マウンドで投球動作を確認する吉見=18日、北谷球場で(今泉慶太撮影)

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◇龍の背に乗って <キャンプ編>

 19日付紙面に、サブグラウンドで野手全員ノックが行われたと書いた。そのとき、ガラ空きのメイン球場で、誰が何をしていたのかを今日は書く。

 「早くゲームで投げたいんですよ。そのためにあそこからの景色を見たかった。良かった…。いい景色を見られました」

 吉見がシャドーピッチングをしていた。ボールは持っていないのに、打者役と捕手役がいた。マウンド、ベンチ、バックネット、スタンド…。ポッカリと空いた瞬間を吉見は逃さず、そこから見える景色を独占した。那覇で巨人戦が行われた19日、休日の20日にもブルペンではなくマウンドで投球練習した。

 グラブを巨人・菅野のように動かし、投手板の踏み位置を変えたことはすでに紙面で紹介されている。しかし、目でわかるのは氷山の一角で、今の彼は無数の変化を試行している。例えば左足の踏み出しをつま先ではなく、かかとから着くように変えた。彼とは何度もその話題で盛り上がったから知っている。投手の大多数は「かかと派」だが、吉見は「マー君(田中将大)もつま先派なんです」と教えてくれた。

 「正確にはかかとから着けようとしているんじゃなく、左脚を上げるときにつまさきを上に向けるんです。すると、自然とかかとから先に着くんです」

 グラブを菅野のように動かすときは、右手の人さし指からか左手のグラブからか。グラブを前に移動するときは左手の小指からか、親指からか…。見ても気付かない。聞いてもわからない。僕が理解できたのは、今季の吉見が細部までフォームを煮詰め、徹底的に肉体を操ろうとしていることだけだ。

 「投手とはデリケートなんですけど、デリケートにはなりたくない」。主流となったメジャー式の硬いマウンドは、吉見の逆風となっている。実績があろうとも、適応できなければ生き残れない。敏感に。だけど鈍感でありたい。この言葉にはそんな思いが込められている。

(渋谷真)

 

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