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【ドラニュース】

「じじい」との陰口にも「ワシは何とも思わんよ」懐が深かった高木守道さん…あのベテランたちは今何を思う

2020年1月18日 22時45分

開幕戦に勝利し、観客の声援に帽子を振って応える高木監督=2012年3月30日、ナゴヤドームで

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 中日は18日、球団OBで元監督の高木守道さんが17日午前4時3分に急性心不全で死去したと発表した。78歳だった。葬儀・告別式は家族葬で行う。

【歴代番記者が悼む】

 答えはシンプルだった。高木さんの第2次政権2年目の2013年。采配を疑問に感じる複数のベテラン選手がベンチ内で「じじい」と陰口をたたいた。1度や2度ではない。指揮官はどう受け止めたか。シーズン終盤、聞いてみたことがある。

 「ベテランの声が聞こえてるかって? そりゃ丸聞こえ。隠してないもん。ワシは何とも思わんよ。ベテランというのは、そういうもんなんだわ。何かに文句言いたくなる生きもの。アイツらには『何言ってもいいから結果出せ』としか思わん」

 懐が深い。記者が予想した「けしからん」なんてこれっぽっちも思っていなかった。

 もともと、現役時代には怒りに任せて試合中に帰宅したエピソードを持つ激情の人だ。しかも立場が監督となれば、選手を押さえ付けたくなるのが人情というもの。なのに高木さんは、目に余るベテランの振る舞いを許容していた。

 監督が代われば起用法も変わる。落合政権との違いに戸惑う選手がいたのは当然だろう。そこに、いい悪いはない。公然と罵倒したOBは高木さんの急逝に何を思い、自らをどう省みるのか。高木さんは黙って聞き流していた。その姿が、これからのプロ球界を担うOBに残した遺産なのだと思う。(第2次政権担当・川本光憲)

 

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