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【ドラニュース】

3要素重なり珍現象…ツバメを“カモ”と呼べぬ中日・柳『ヤクルト戦9先発』の怪 「最初は良かったけど…」

2019年12月12日 紙面から

ヤクルト・村上(後方)にヒットを打たれる柳=8月17日、神宮球場で

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◇数字で振り返る2019竜戦士(2)

 9試合。柳裕也が残したこの数字が語るのは、3年目にして初めてローテーション投手として回った柳への首脳陣の配慮だ。今季の柳が登板した26試合はすべて先発。その詳細を分析すると、ある偏りが見えてくる。

 ヤクルト戦だけで9先発。12球団を調べたが、こんな投手は柳しかいなかった。3人いる同一カード8先発のうち、上茶谷(DeNA)もヤクルト戦だから、ヤクルトの選手はシーズンの1割強をたった2人の投手と対戦したことになる。

 首脳陣が相性を重視した。僕はそう解釈していたが、それだけではなさそうだ。柳の対ヤクルトは4勝2敗、防御率4・47。狭い神宮で投げるとはいえ10本塁打を浴びている。ツバメをカモと呼べるほどの力関係ではない。

 「最初は良かったけど、そのうち明らかに打者の見逃し方が違ってきました。僕の球の軌道がわかってきたからでしょう。前回打ち取った球を意識しているだろうと、裏をかいたら打たれたなんてこともありました」

 一般的に対戦を重ねれば、打者が有利にはなる。それでも首脳陣が動かなかった理由をこう考える。柳は26試合のうち8月8日(木曜日)を除く25試合が、週末カード(金から日曜日)。通常は対戦相手や体調、天候などで登板日がずれるが、柳は淡々と週末ローテを守った。

 一方、3連戦が8度組まれていた中日−ヤクルト戦もすべて週末(1試合雨天中止)だった。つまり故障でローテを飛ばさなかった柳と、負担を考慮してローテを動かさなかった首脳陣。そこに偏った日程がはまり、同一カード9先発という珍現象を生み出した。

 「週末が多いとも思っていました。僕、村上(宗隆)の成長を実感しましたから。インコースに落としておけばよかったのに、途中から肘を畳んで内角を打てるようになったんです。同じ相手と戦い続けながら勝つのがプロ野球。すごく勉強になりました」

 週末に偏り、ヤクルトに偏り、結果として過半数の14試合がデーゲームだった。これも恐らく柳だけの珍現象だろう。  (渋谷真)

 

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