トップ > 中日スポーツ > ドラゴンズ > ドラニュース一覧 > 11月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【ドラニュース】

怒られ妬まれ高卒1位の苦悩を高橋&根尾&石川昂に共有指令

2019年11月13日 紙面から

根尾(左)が見つめる中、フリー打撃で快音を響かせる高橋=北谷球場で(黒田淳一撮影)

写真

 中日・与田剛監督(53)が12日、沖縄・北谷球場での秋季キャンプで来季が9年目となる高橋周平(25)、同2年目となる根尾昂(19)、10月のドラフト会議で1位指名した石川昂弥(18)=愛知・東邦高=の3内野手による「高卒ドラ1スクラム」の結成、結束が竜の未来を切り開くと力説。高卒ドラ1にしか分からない悩みを共有し、理解し合うことを求めた。

 境遇が違うと相談すらできない悩みがある。テーマは「高卒ドラ1」。ここ10年で中日の高卒野手ドラ1は高橋、根尾、石川の3選手のみ。2年連続で高卒ドラ1を競合で引き当てた与田監督は投手で亜大、NTT東京(現・NTT東日本)をへてのドラフト1位入団だった。指揮官は、自身と異なる高卒ドラ1に思いを巡らせた。

 「感覚はその人間にしか分からないところがある。大卒と違って、高卒ドラ1は全然違う重みがあると思う。僕にも分からない。高卒と大卒では、積んできた社会的な見識や経験が違うから。若い中で、ドラ1の重責はキツいと思うね」

 ドラ1の悩みはドラ1で解決する。頼りにするのは主将・高橋。2年連続で規定打席に到達し、今季はオールスター初出場のほかゴールデングラブ賞にも輝いた。指揮官は「まだ、あくまで始まり。あぐらをかけるような状況ではない」とクギを刺しつつも「経験のある人間にしかできないことがある。助けてもらえたらいい」と若い2人の手本として期待した。

 高橋にとって、ルーキーイヤーだった2012年の春季沖縄キャンプはつらい過去だった。宿舎で先輩の荷物をバスに積み込み、球場に着いたらタオルを準備して配る。練習終了後も片付けに追われ、バスに乗る時間が遅いとしかられる。練習ではコーチ陣からフォーム修正の声を浴びせられ、プレッシャーも重なり発熱。40度近い熱に耐えた日もあった。

 活躍する以外の選択肢がない状況は分かっていても「なんでオレだけ怒られるの」と思った。周囲からの「あいつはドラ1だから使ってもらえる…」と漏れてくる声は嫌でも耳に入った。

 今季の根尾が経験した、期待の大きさと重圧が比例して襲ってくる苦しさは身をもって知っている。だから「僕だって、やれることはやります」と高橋。秋季キャンプでは根尾を見守り、アドバイスもする。数カ月後、石川が門をたたいてきたら敷居をまたがせる準備だってできている。

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ