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【ドラニュース】

【若竜実りの秋へ】垣越、変化球には頼らない 中継ぎで一球入魂 直球磨く

2019年10月14日 紙面から

真剣な表情でキャッチボールする垣越=宮崎県総合運動公園で(小沢徹撮影)

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 少しずつ自信を取り戻し始めている。「球速を上げるというテーマを持って宮崎に来て、結果が出ているのはうれしいです」。ドラフト5位の垣越建伸投手(19)には確かな手応えが宿っていた。

 どちらかというと技巧派のイメージを持たれるが、山梨学院高時代は直球でぐいぐい押すスタイル。3年夏の山梨大会ではほぼ直球のみで9者連続三振の快投をやってのけた。最速こそ146キロだが最大の武器は直球、のはずだった。

 待っていたのはプロの壁。ウエスタン・リーグでは計15試合で3勝2敗。防御率3・58と高卒1年目では十分な成績を残したが、心の中は晴れなかった。「やっぱり真っすぐが自分の長所だと思うので」。自慢の直球は決めどころで打ち返され、通用したとは言い切れなかった。多彩な持ち球を駆使して数字は残しても消えない残像。「変化球に頼った投球ではこの先もっと苦しくなる」。若き左腕は危機感を覚えていた。

 勢いを失った原因の一つは投球フォーム。出どころを見にくく、ゆったりしたフォームを目指すうちに体の使い方がずれていった。「少しずつ分からなくなっていきました」。いつしか思い切り腕を振っても140キロに届かなくなっていた。

 本来の姿を取り戻すためにやってきた宮崎。中継ぎで経験を重ねている。その目的を小笠原2軍投手コーチはこう説明する。「彼は先発すると力配分を考えて一球一球全力で投げることを忘れてしまう。短いイニングを全力で投げることに集中させた方がいい」。一球入魂の姿勢を植え付けていくのが狙いだ。184センチ、96キロの恵まれた体格だけに小笠原コーチは「体の使い方を覚えていけば力強い真っすぐが投げられるはず。宮崎できっかけをつかんでくれれば」と期待を寄せる。

 フェニックス・リーグでは3試合に登板し計4イニングを無安打無失点。12日のDeNA戦(SOKKEN)ではプロ入り最速の145キロを計測した。「しっかり手応えをつかんで来季につなげたいです」。目標は常時140キロ以上の直球。脱技巧派に向けて武器の切れ味を磨いていく。 (長森謙介)

 

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