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【ドラニュース】

“3ボールから強振”アリかナシか…セ・リーグ4番の結果に個性 松井秀喜は「条件揃わないとダメ」

2019年10月12日 紙面から

巨人−阪神 3回裏1死満塁、岡本が中越えに逆転の2点二塁打を放つ(北田美和子撮影)

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◇龍の背に乗って <CS特別編>

 待つか、振るか。巨人の岡本和真は振って、活路を切り開いた。3回、1死満塁。フルカウントからの144キロを、左中間フェンスの最上部に当てた。リプレー検証になったほど微妙な打球は、惜しくもフェンスオーバーとはならなかったが、見事な逆転打だった。

 伏線は4球目。ガルシアは制球が乱れていた。代わりばなの丸を歩かせての満塁。岡本にも3球連続ボール球で、スタンドのファンは押し出しを期待した。1球待つ。僕はそう予想したが、岡本は145キロのストレートを強振した。ファウル。続く5球目もファウル。巨人の若き4番は待たずに振り続け、勝った。

 3ボールからのフルスイングは、スラッガーの特権。僕はずっとそう思ってきたが、最近、揺らいだ。あの松井秀喜さんが決して賛成派ではないと知ったからだ。以下は「3ボールからのフルスイングはありか、なしか」を、松井さんから直接聞いた球界関係者の言葉だ。

 「真っすぐが来る。それだけじゃダメ。すべての条件がそろわないと振っちゃダメだ。3ボールになった時点で、もうその投手に勝っている。それは1ストライク取られても変わらない。もし打ち損じたら、空気が変わる。それくらい巨人の4番は責任を負っている」

 たとえ凡打でもチャレンジの結果だ−。巨人の4番はそれでは済まされないという考えである。見え見えでもストレートにがっつくのではなく、どっしりと待つ。それでも相手は怖い。それが4番の威圧感だと…。

 そんな話を聞いたのが1カ月ほど前だったから、岡本の打席を楽しめた。ちなみにセ・リーグ6球団の4番の3ボールからの打撃成績は岡本は3打数無安打で、球界屈指の3ボールヒッターとして知られる広島・鈴木が10打数6安打(1本塁打)で、DeNA・筒香が1打数1安打(1本塁打)、阪神・マルテが3打数2安打(2本塁打)、ヤクルト・バレンティンが4打数3安打(1本塁打)で、われらがビシエドは何と結果なし。この日の岡本のようなファウルや空振りは結果に含まれないが、4番の哲学にも個性あり−。

(渋谷真)

 

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