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【ドラニュース】

堅守と順位は比例するもの…12球団最も堅い盾とセ最多安打の矛 中日がリーグ5位の矛盾

2019年9月6日 紙面から

9回裏1死、代打陽岱鋼の打球をファンブルする二塁手阿部

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◇龍の背に乗って

 勝利の隊列に、一人だけ青ざめた顔があった。

 「本当に岡田さまさまです。申し訳ない。グラブからボールが出せなくって…」。9回の大ピンチは、1死からの代打陽岱鋼の平凡なゴロを捕りながら、阿部がこぼした失策から始まった。

 平身低頭のミスにより、チーム39失策。3チーム目となる日本記録の可能性が消えた。2017年のソフトバンクが並んだのが、1991年の西武だった。

 「当時は自滅して負けるなんてことはなかったよね。守りからリズムをつくって、相手のすきを誘って勝つ。そういう野球だったから」。獅子の司令塔だったのが伊東ヘッドコーチだ。郭泰源、伊東、辻、石毛、秋山、平野がゴールデングラブ賞を受賞。そんな超一流の仲間入りをした新人内野手が、奈良原内野守備走塁コーチだ。

 「守りだけならと思ってプロに入ったから、併殺プレーのときは大学では送球をワンテンポ待つ感じだったんです。ところが、西武では(二塁手の)辻さんが僕の送球を待っている。これはすごい世界に入ったなと」

 名捕手と名手が鍛えた今季の失策の内訳は、投手が6(捕球2、送球4)、捕手が3(送球)、内野手が26(捕球15、送球11)で外野手が4(捕球3、送球1)。28年前の西武に引けを取らぬ鉄の壁だ。日本記録の夢は破れたが、セ・リーグ記録なら濃厚である。2004年の中日の45失策。川上、渡辺、荒木、井端、アレックス、英智の6人がゴールデングラブ賞に輝いた。

 堅守への評価をした上で、伊東ヘッドはこう付け加えた。「勝ちに結び付けられていないのが悔しいよね」。ここに挙げた西武、中日、ソフトバンクはいずれもリーグ制覇をしている。堅守と順位は比例するはずなのに、リーグ5位。理由はあるはずだ。12球団で最も堅い盾と、リーグ最強(最多安打)の矛が泣いている。

 (渋谷真)

 

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