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【ドラニュース】

【龍の背に乗って】近本を刺した加藤が選んだ1球

2019年8月29日 紙面から

阪神−中日 1回裏無死一塁、近本の打球を捕る小笠原。その後一塁に投げて併殺=甲子園球場で(小沢徹撮影)

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 勝敗を分けた配球、会心の1球だった。6回、1死一塁。福留に対して、捕手の加藤は7球ストレートを続けた。3ボールから見逃しをはさんで3球連続ファウル。急で押すか。緩を使うか。8球目に選択したのがチェンジアップだった。

 「押していったストレートに合ってはなかったんですが、思い切っていきました。あそこで刺さないと、僕が出ている意味はないですから」

 ストライクからボールへと落ちる球種。選球眼のいい福留のバットが動かなければ、走者はたまる。振らせたところで、25盗塁の近本は3球連続でスタートを切っていた。当然、8球目も走る。わかっていて123キロを使い、空振りを奪った。京田にストライク送球。近本も刺し、小笠原の関門だった6回を切り抜けた。

 加藤は近本との対戦成績を把握していた。「わかっています。刺したのは4回目で、1度は走られていますよね。近本を刺せると一番うれしい。盗塁王を争っている選手だし、トップスピードは本当に速いんで」

 記憶通り、阻止率8割。柳(2度)、梅津とのバッテリーに続き、近本を仕留めた。チームや小笠原の勝利だけでなく、タイトルを争う大島の援護射撃にもなった。

 「空振りもある中、しっかり準備していた。彼のスローイングがチームを救ったことはたくさんあるし、あそこも大きかった」

 与田監督は加藤の1球をしっかりとほめた。今季2度目の1−0勝利だが、前回(6月30日の阪神戦)は延長サヨナラ勝ちだった。今回は逃げ切り。バッテリーにかかる重圧が違う。

 「いつも終盤にやられていたんで、7回からは本当に緊張しました」。加藤が話したように、連打あり、落球ありで最後まで楽観できなかった。だからこそ、小笠原に届けられた勝利のボールには価値がある。

(渋谷真)

 

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