オフにもかかわらず、懸命にバットを振った。石橋の投げるトスを、汗を飛び散らせながら打ち返す。中日の石垣雅海内野手(20)が一部投手を除きオフだった26日、1軍に生き残るため、ナゴヤ球場屋内練習場で汗を流した。
「とにかく食らいついて、シーズン最後まで1軍に残りたい」
キャッチボールに始まり、スイングを確認するようにティー打撃。時間にして30分余りだったが、意欲の表れだった。21日にルーキーイヤーの一昨年以来の1軍昇格。その日の巨人戦で代打で打席に立つと、菅野からプロ初安打となる三塁線を破る二塁打を放った。
未来をそのバットで切り開いたが、安穏としているわけではない。プロ初安打の映像を確認し、すぐに修正点が見えた。「上半身も下半身も少し変えました。一番は左腕を構える際に、体により近づけました」。24日の広島戦では惜しい右直を放った。「広島戦(23日からの3連戦)から良くなってきたと思います」と、手応えを口にする。
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