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【ドラニュース】

【龍の背に乗って】4失点の前「取れなかった併殺」痛かった

2019年8月8日 紙面から

 6回の3点でふくらんだ逆転へのバルーンが、7回の4失点で一気にしぼんだ。2死満塁。フルカウント。祖父江と若林の勝負は11球目までもつれ込んだが、左翼への三塁打で走者は一掃された。アルモンテは捕れた。そう見える。捕ってほしかった。そうとも思う。だが、アルモンテは逆転するためにベンチに下げず、グラウンドに立っていた選手だ。拙い守備力は織り込み済み。待てば単打にもできただろうが、そこに意味はない。前への難しい打球に挑んだ結果、フェンス際まで転がった。

 4失点の遠因はもっと前にある。先頭の丸の打球は右中間フェンスを直撃したが、素早く処理した平田が単打で食い止めた。無死一塁から岡本は投ゴロ。勝負どころで併殺を取った前夜の大野雄のように、守りで流れを引き寄せられたはずだった。ところが、祖父江は少しだけ焦った。二塁カバーに入った阿部との呼吸が合わず、送球が左にそれた。気持ちはわかる。二塁はアウト。岡本はセーフ。失策は誰にもつかない。ミスというには酷だが「取れた」という意味では、若林の三塁打よりこの併殺打だったと思う。

 「あわててしまって、送球がそれてしまいました。もったいない…。アルモンテのは仕方ないです。次、やり返します」

 試合後も祖父江は悔しそうに振り返った。2死後、ビヤヌエバに三塁線を抜かれたが、一塁走者が丸から岡本に入れ替わっていたおかげで二、三塁に止まった。次の1点を与えれば勝敗はほぼ決する。阿波野投手コーチはマウンドへ向かった。大城とは無理をせず、四球で満塁。そして若林…。つかみ損ねた勝機は戻ってこなかった。

 中日は12球団最少の32失策だけでなく、88併殺打もリーグ2位。ストロングポイントの守りのわずかなすき間から、逆転への空気は漏れ出ていった。

 (渋谷真)

 

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