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【ドラニュース】

木下雄「父ちゃん、ありがとう」 初登板3球斬り…天国につぶやき

2019年8月2日 紙面から

阪神−中日 8回2死一、二塁から登板し、ピンチを抑えた木下雄=甲子園球場で(中嶋大撮影)

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 8回2死一、二塁。4番手で登板した木下雄は直球3球で北條を三ゴロに打ち取ると、天を仰いでこうつぶやいた。「父ちゃん、ありがとう」。右肩痛で出遅れ、ようやく果たした今季初登板。マウンドで天国の父を感じていた。

 「コースを狙いすぎずにストライクゾーンに強い球を投げることだけを心掛けました。めっちゃ力んだっす。最後は甘かったけど、僕の父ちゃんが球を動かしてくれたのかもしれません」

 7月22日に父隆さんを仕事中の交通事故で亡くした。58歳だった。突然の訃報。「気持ちが落ち着くまで休んでいいから」。心配する球団の打診に首を振り、「葬儀の日以外は試合のメンバーに入れてください」と訴えた。理由があった。「父ちゃんは、仕事を休んだことがないんです。高熱が出ても僕らのために毎日働いてくれた」。幼いころの記憶が休みを取ることを拒ませた。「お前にも家族がいる。守らなあかんものがあるやろ」。そう父に言われた気もした。

 23日のウエスタン・リーグ、オリックス戦(ナゴヤ)は1イニング無失点に抑えた。翌々日の葬儀で父に最後の別れを告げると、すぐにチームに復帰。28日に今季初めて1軍に昇格し、出番に備えてきた。

 

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