トップ > 中日スポーツ > ドラゴンズ > ドラニュース一覧 > 7月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【ドラニュース】

「甲子園が転機だった」 打撃上昇の根尾が独占インタビュー

2019年7月22日 21時11分

サイン入りのクリアファイルを手に笑顔を見せる根尾

写真

 中日の根尾昂内野手(19)が、シーズン折り返しを過ぎて「現在地」について語った。7月に入り打撃成績は上昇中。その転機となったのは、1年前に躍動した「聖地」での試合だった。3回連載の第1回は「打撃編」。根尾独特の世界観を、読者の皆さまも感じてください−。(聞き手・渋谷真)

 −後半戦がスタートしたところで、打率1割8分6厘。現在地をどう受け止めている?

 根尾「できないことが多いので、まだまだです。打つだけじゃなく、走れなくても守れなくても使ってもらえて、一打席一打席を積み重ねていけたから試せて。それでもうまくいかなくても、首脳陣からアドバイスや知識をいただいて、少しずつよくなっていると思っています」

 −6月に初めて月間打率が2割を超え、7月は3割超。これは偶然ではない?

 「結果的にヒットは出ていますし、内容が全然違うので、そこは変わってきているなと」

 −森野コーチは「春と今では全く打ち方が違う」と。5月23日(ソフトバンク戦で4打数4三振)が一つの転機では、と話しているが?

 「全部空振りでしたよね? ハッキリわかったのはあの日かもしれません。ボール球を振って、どうしたらもっと打てるのかを考えました。2ストライクから打つのは難しい。それまでに仕留めきれないのが(原因だ)と考えて、そこからは特に初球から打ちにいっていますし、凡打でも捉えきれたものが増えて、内容が変わりました」

 −春先の打てなかった時期、周りが何と言おうとも自分では進むべき道筋が見えていた? つまり、打てない理由はわかっていた?

 「ベルトから下の下半身が間違いなく強くなっているんです。弱いと、そこに合わせてしかパフォーマンスは出てきません。春先はすごくもどかしかったのですが、理由はわかっていました。今は技術というか力がついてきた実感があります。下から力をもらう…。その感覚を求めて徹底的にやってきました。ようやく対相手(の段階)になってきたんです。それができると思えたのが…」

 −さらなる転機があった?

 「甲子園(6月14〜16日、15日は中止)ですね。どの打席がというより、(計8打数2安打5三振だが)内容が変わってきました。三振はどれだけ粘っていけたか。いい投手はストライクゾーンで勝負してきます。それまでは全球打ちにいっていましたが、そのあたりからですね」

 −もう一度聞くが、打てなかった春先もプロの球にてこずったとか、木製バットに適応できなかったのが理由ではない?

 「木のバットに苦しいと思ったことは全くなかったです。(高校時代に)そういう大会にも出ていましたし。投手のレベルは上がりますが、球が速い、変化球がすごいというのは入る前からそういうものだと思っていて、イメージした通りでした。でも、相手以前に体が弱くてバランスを崩していた。やろうとしてきたことは、春先からずっと同じ。弱いのなら弱いところを強くしよう。ガッと力を入れるんじゃなく、地面から力をもらう。下から受けて、下からもらう。そういうことを繰り返しやって、体に耐性がついてきた感じです」

 −プロは週に6試合

 「高校時代はなかった連戦で、どれだけ打てなくても使ってもらえました。3、4月ごろは6連戦の1試合目に比べ、6試合目では体がバテて、全然違っていました。モチベーションは全く変わりないんですが、体のうまく使えていないところに疲れがたまるんです。寝るときは寝ましたが、月曜日に練習しないと上の選手には勝てない。ゲームと練習をこなして体力をつけないと。そう思ってやっていました」

 −「できるようになったこと」に対し「今もできないこと」はある?

 「いっぱいあります。毎日、自分の気持ちについてきてくれる体。気持ちだけ(前に)行っているときがあるんです」

 −そんなとき、野球の神様に…。その前に、あなたは野球の神様がいると思う?

 「神様ですか…。いなかったとしてもやることは変わりないですが、いてくれたらいいな。そう思います」

 −何か一つ、今すぐに授けてもらえるとしたら?

 「経験ですね」

 −あなたは1軍で1万打席経験するであろう選手。それとは別に、もう1万打席を先に経験したいという意味?

 「野球だけじゃなく勉強でもそうですが、たくさん間違えた方が印象に残るじゃないですか。それこそ1年目より2年目、2年目より3年目じゃないですかね」

 −何度も聞かれてうんざりの質問を(笑)。同期生が先に1軍で結果を残しても焦らなかった?

 「僕はキャッチャーじゃないのでバッシー(石橋)が上に行って頑張ったら、自分も頑張りたい。そう思いました。下の遠征では部屋が同じだったりしましたから。試合に出て、勝ちにつながってる。同じポジションのゾノ(広島・小園)もですね。(フレッシュ球宴では)『絶対にMVP取る!』って言って、本当に取りましたからね。スマホでは結果を見たり、誰が打ったりしているかは(同期生に限らず)チェックしますよ」

 −スマホは持っているけど、自室にテレビは今もないとか(笑)

 「みんなから『まだないんか?』ってよく言われるんで…。置いた方がいいんですかね?」

 −いえいえ、それは価値観の問題だから。少数派というだけで…

 「必要だと思わないんですよね。6時前後に(自分たちの)練習が終わるんで、1軍のナイターはごはんを食べ終わって(ロビーのテレビで)必ず見ますし。部屋に戻ったらすぐに(眠りに)落ちますから」

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ