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【ドラニュース】

吉見「人生懸けた」白星 憧れの日本ハム・金子に投げ勝つ

2019年6月23日 紙面から

中日−日本ハム 1回表を三者凡退に抑え、拳を握ってベンチに戻る吉見=ナゴヤドームで(小沢徹撮影)

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 投打がかみ合う理想的な内容で3万6503人のファンを喜ばせた。中日は22日、日本生命セ・パ交流戦の日本ハム戦(ナゴヤドーム)に6−1で快勝。約2カ月ぶりに先発した吉見一起投手(34)が5イニング2/3を3安打1失点と好投し、今季初勝利を挙げた。トヨタ自動車時代の先輩だった日本ハム・金子との初の先発対決で投げ勝った。打線は平田良介外野手(31)が故障から復帰後の初打点を挙げ、大島洋平外野手(33)も4安打2打点。23日の交流戦最終戦でも日本ハムのドラフト1位・吉田輝を打ち崩す!

 覚悟を抱いて戦いの場に臨んだ男は“師”を超えていった。「人生を懸けてマウンドに上がりました」という言葉が全て。吉見が勝った。約2カ月ぶりに巡ってきた1軍での登板、先輩との投げ合い…。胸に去来するあらゆる思いを白球に込めた。

 「緊張した」というマウンド。だが言葉とは裏腹に、順調にアウトを積み重ねていく。打者一巡目は完全投球。5回に1点こそ失ったが、丁寧に四隅を突く投球で日本ハム打線に勢いを与えなかった。5イニング2/3を3安打1失点。「勝つことは改めて難しいなと」。今季初勝利を手にした。

 先発ローテーションの一角として開幕した今季。初登板だった4月3日の広島戦(ナゴヤドーム)は5イニング2/3を無失点だった。「状態はいい」。上々の滑り出しだったが、4月14日の阪神戦(甲子園)から2試合連続で不本意な結果に終わり2軍調整。一度手放した機会は、ファームで圧倒的な数字を残してもなかなか手元に戻ってこなかった。

 ようやく声がかかったのは19日。トヨタ自動車時代から背中を追ってきた金子との初めての投げ合いとなった。「夢」と表現するほど待ち望んだ時間。だが心の中で勝ったのは楽しみよりも不安。「楽しみたかったけど気が張ってしまって…」。不安をねじ伏せて「運命だと思った」という舞台で投げ勝ってみせた。

 今年で35歳を迎える後輩は18・44メートルの空間の中で一つの答えを出していた。「奥行きを使えるようになれ」。金子から口酸っぱくもらったアドバイス。その度に習得を勧められたのがチェンジアップだ。何度も挑戦し、断念した球種。それを今季はものにしつつある。「緩急がほしい。去年のままではダメ」。この試合でも2球投じ、師の宿題に“解投”した。

 

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