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【ドラニュース】

【龍の背に乗って】「規格外」 西武・山川攻略の難しさ

2019年6月19日 紙面から

3回表1死、山川が左中間に26号ソロを放つ(板津亮兵撮影)

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 年に1本あるかないかの「超6秒弾」。少なくとも、今季僕が見た中では文句なしの「最長不倒弾」だった。3回、阿知羅が山川に打たれた26号ソロ。落ちたのは左中間席ギリギリだったが、最長は距離のことではない。インパクトからスタンドに落ちるまで、何と6・52秒。例えば、同じ回に同じ方向に中村が放った10号も高く上がり、もっと遠くまで飛んだが、5・53秒だった。本塁打の魅力は「遠く」だけではない。誰よりも高く…。ほとんどの本塁打は5秒足らず。ライナー性だと4秒前後もある。いかに山川の弾道が規格外だったかがわかる。

 メジャーリーグでおなじみの「バレルゾーン」は、打球の初速と角度が結果と密接な関係があるとする。一般的には初速158キロ、角度30度が最も安打(多くは長打)となるという。山川の26号は初速166・4キロで飛距離121メートル。「6・52秒」を裏付けるのは36・4度という角度にある。これだけ上がれば普通は外野の定位置まで飛ばない。実は25号から10試合、42打席ぶり。それでなお本塁打率は驚異の1桁(9・42)を維持している。そんな男に対抗するにはどうするのか? 誰もが同じことを考える。交流戦に入って本塁打(3)以上に量産しているのが死球(4)である。「6打席立って、手応えがなかった」と言う山川に「最初の死球も関係あるのか?」と質問が飛んだ。

 「ありますね。相手はインコースを意識させようとします。そこを僕が意識してしまうのはダメなとき。完全にしないのは難しいですけど、意識しながらさばかないと」

 1回、2死二塁。一塁が空いていて初球を当てられたら、山川でなくとも捕手をにらむ。怒りとは「意識」の表れ。3連戦の初戦の第1打席。中日からすれば、布石は打った。ところが次の打席で「超6秒弾」。ここに山川攻略の難しさがある。「もうちょっと修正していかないと、量産はできません」。なお首をかしげる山川が、修正できたらどうなるんだ…。

 (渋谷真)

 

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