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【ドラニュース】

【龍の背に乗って】京田成長の証し 投手絶対優位の2ストライク後から決勝打

2019年6月13日 紙面から

8回表1死満塁、京田が左前適時打を放つ(今泉慶太撮影)

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 「逆転の一打」が左翼前に鋭く飛んだ。勝ち越し打? そう。だけど逆転でもある。8回、1死満塁。京田が近藤から打ったカウントは、2ストライクだった。

 「(近藤は)追い込まれたら真っすぐかフォークしかない。低めのフォークを我慢しようと思っていたところに、甘い球が来たので自然と反応できました」

 2球ファウルで追い込まれた。浮いたフォークとはいえ投手が絶対優位に立つカウント。京田にとって、この一打は大きな成長の証しだ。

 2ストライクを取られた後の昨季の打率は1割5分8厘。これはセ・リーグ規定打席到達者(31人)の最下位だった。追い込まれるとからっきし。これが京田の明白な課題だった。ところが、今季は2割1分4厘。この一打のように0ボール2ストライクからの「逆転打」は早くも4本目(2割2分2厘)と大きく改善されている。

 「0ストライクからの打率が3割を超え、1ストライクからは2割台、追い込まれたら2割を切ります」

 先日、遠征先での飲食店で偶然、同席した縁で京田に野球の真理を説いてくれた人がいる。元ヤクルトの古田敦也さんだ。捕手として、監督としてカウント別の統計資料を分析した古田さんは、追い込まれるまでこそがバッテリーと打者の勝負だと言った。ただ、そこから簡単にアウトを渡さないことも、同じくらい大切だと知った。

 「カウントづくりが今年のテーマの一つです。すべてを打ちにいこうとしないこと。追い込まれても、そう考えて打席に立っています」

 ボールになる変化球にバットを止めて1ボール。厳しい球もファウルで粘って2ボール。ここで土俵中央だ。フルカウントになればむしろやや優勢。今季の京田はフルカウントの打率は3割を超えている。これが「カウントづくり」。追い込まれるまでが勝負が古田の教えだが、追い込まれてからも活路は見いだせる。成長を実証した一打だった。

 (渋谷真)

 

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