トップ > 中日スポーツ > ドラゴンズ > ドラニュース一覧 > 5月の記事一覧 > 記事

ここから本文

【ドラニュース】

闘魂注入 与田監督気合のG倒 博志に「思い切ってやれ」

2019年5月20日 紙面から

中日−巨人 9回表1死一、三塁、与田監督(中)は自らマウンドに行き、鈴木博(左から2人目)らに声をかける(七森祐也撮影)=ナゴヤドームで

写真

 竜に受け継がれる闘魂が注入された。中日の与田剛監督(53)は19日、巨人戦(ナゴヤドーム)で初めて自らマウンドに向かった。9回、1点差に迫られてなお1死一、三塁の場面。鈴木博志投手(22)に気合を入れると、巨人の4番・岡本を1球で併殺に仕留めた。3連敗の危機を脱し、借金は4に減らした。

 崖っぷちに追い込まれた9回、スタンドがどよめいた。ベンチを出た背番号92がマウンドへと歩み寄っていく。

 マウンドには鈴木博。抑えを任される2年目右腕は絶体絶命のピンチにいた。1点差に迫られ、なおも1死一、三塁。4番の岡本を打席に迎えるところだった。

 「みんな後ろで守ってくれているんだから。やられるか抑えるか、二つに一つ。思い切ってやってこい」

 与田監督は鈴木博と松井雅の肩に手をかけ、こう伝えた。

 岡本への初球。147キロのカットボール。二塁へのゴロを打たせた。併殺で一瞬にしてゲームセットだ。

 与田監督がマウンドに行くのは初めてだった。いつもは阿波野投手コーチの役割。「自分がマウンドへ出ていくのは『ここぞ』の場面」と話していた指揮官が、ついに動いた。

 負ければ、本拠地で宿敵に3連敗。借金は今季最多の6となる。そして鈴木博という一人の投手が、岐路に立たされる。まさに「ここぞ」の場面。「初めてでしたね。自然と足が動いてしまっていた」。この行動は鈴木博の胸に響いていた。

 「ランナーがいても集中はできていたし、自分でもやられるか抑えるか、二つに一つと思っていた。でも、監督のひと言で、自分の中で割り切ることができた。打たれたら打たれる、抑えたら抑える。監督の言葉があったから、余計にそれだけになった」

 監督がマウンドに向かってきた時は「ビックリしました」。そして言葉が胸に届くと、スッと割り切れた。「外角のカットボール、しっかり投げ切ることができた」。1球で窮地を脱した。

 リーグトップの13セーブ目を手にした鈴木博は「チームが苦しい状況で、こういう試合を落としたくないと思っていた。連敗を止めたいという思いだった」と心情を明かした。

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ