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【ドラニュース】

【龍の背に乗って】竜の天敵・山田哲人から逃げるな

2019年4月7日 紙面から

 「あと1球」から追いついて「あと1人」で暗転した。12安打で14残塁…。延長12回、1死満塁では3ボールまでいきながら、最後の野手、代打・亀沢の打球は三塁・大引の前にはずんだ。ベースを踏み、本塁に転送する。タッチプレーで併殺完成。ここで中日の勝ちが消え、代打・青木の打球を左翼・遠藤が見送ったところで引き分けすら消えた。

 この球場ではいつも1敗以上のダメージを負わされる。5日のような終盤の逆転、この試合のように悪夢のサヨナラ…。決められたのは青木だが、神宮を鬼門たらしめている魔物は別にいる。

 「最後、しびれましたね。(自分のヒットは)追い込まれていたので必死に食らい付いていきました」

 優しい顔をしているくせに、竜の前では鬼になる。山田哲である。5回、2死一、二塁でカウント2−2から山井のストレートを右中間にはじき返した。代打・井領の活躍がなければ、この2点二塁打が決勝打となっていた。おまけに内野安打で出た1回、四球を選んだ3回は山井−大野奨のバッテリーから二塁を盗んでいる。

 昨季の中日戦は打率3割7分2厘、20打点。35安打、9本塁打(バレンティン、筒香、ソトと同数)、7盗塁はすべて中日が最も多く打たれ、走られた選手だ。山田から見ても打点は球団別で最多、安打数は巨人、本塁打はDeNAと並んでいる。盗塁も広島(9)に次ぐ2番目だから、中日様には足を向けては寝られず、盆暮れにあいさつを欠かせてはいけない上得意なのだ。

 この男から四球で逃げても走られる。次を打つバレンティンからの退路も断たれてしまう。その典型が1死二塁から山田哲を歩かせ、バレンティンの内野安打で満塁となった5日の8回だ。打ってよし、走ってよしのトリプルスリー。難しいのはわかっているが、逃げずに攻める。魔物や鬼は、逃げる相手こそ喜々として追い回すのだから。

(渋谷真)

 

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