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【ドラニュース】

松坂、引退のイチローに感謝 「これからも僕の目標です」

2019年3月23日 紙面から

WBC優勝の記者会見で握手を交わす(左から)イチロー、王監督、松坂=2006年3月21日、ペトコ・パークで(沢田将人撮影)

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 中日の松坂大輔投手(38)が22日、プレスリリースを通じ、21日に現役引退を表明した米大リーグ、マリナーズのイチロー外野手(45)に対する感謝の気持ちを発表した。初対決だったデビュー1カ月後の1999年5月、3打席連続三振を奪い、プロでやっていく「自信が確信に変わった」忘れられない先輩。再戦がならなかった事実に寂しさを募らせつつも、「また今度食事に連れて行ってください」と親交が深い間柄ならではの言葉で締めくくった。

 球界の第一線を走ってきた2人だからこそ分かり合えるものがある。平成の名勝負を繰り広げ、ともに海を渡った投打のヒーロー。松坂は球団広報を通して「中途半端な囲み取材で対応できることではない」とし、プレスリリースを使って尊敬する先輩に言葉を送る形式を選択した。

 「イチローさん、28年間お疲れさまでした」。その言葉で始まる367文字には万感の思いが込められていた。「今は感謝の気持ちをとにかく伝えたいです」と時には敵として、時には味方として戦った同じ野球人としての素直な気持ちがほとばしる。

 1999年、鳴り物入りで西武入りした松坂は衝撃的なデビューを飾った。デビューから1カ月後の5月16日に初めてイチローと対戦。日本球界では孤高の存在となっていた打者を3打数3三振に切って取り、「自信が確信に変わりました」との名言を残した。それでも同年7月にはイチローが完封目前の松坂からお返しの通算100号本塁打。プロの厳しさもたたき込まれ、「プロ入り前からその姿を追いかけ、イチローさんがいたから今の僕があります」と成長につなげてきた。

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で2大会連続のMVPに輝いたのも、チームを引っ張ったイチローの存在があったからこそ。「何度も対峙(たいじ)できたこと、オールスターや日の丸を背負い同じチームでプレーできたこと、同じ空間で過ごし、いろいろな話ができたこと、全てが特別な時間でした」と同じ時代にプレーできた喜びをかみしめた。

 現役最後の試合となった東京ドームでの2連戦はしっかり観戦。「試合中、試合後の姿を見て改めてイチローさんが特別な存在なんだと再認識しました」とその偉大さをあらためて胸に刻んだ。

 「長い間、僕たちの目標であり続けていただき本当にありがとうございました! そしてこれからも僕の目標である事は変わりません!」

 いつかこの日が来ることは、どこかで覚悟もしていた。「ただ、できることならばもう一度イチローさんに投げたかったです…」とつづったのは偽りのない本音だろう。

 

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