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【ドラニュース】

【龍の背に乗って】ワンポイント禁止導入なら「阿部キラー」は不要になってしまう

2019年3月18日 紙面から

巨人・阿部にめっぽう強かった小林=2013年3月

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 現役時代と同じく、こちらの「狙い球」など彼はお見通しだ。

 「ワンポイントの件でしょ? そろそろ聞かれるんじゃないかと思ってたんですよ」。コバこと小林球団広報が言うように、用件は紙面でも伝えられている「ワンポイントリリーフ禁止問題」である。大リーグは試合時間短縮を目的として、投手は最低打者3人またはイニング終了まで投げることに決まった。選手会と合意しており、来季から導入される。

 「僕が現役なら『勘弁してくれ』ですよね。チームの編成上、僕みたいな選手が必要なくなってしまいます。大事なワンアウトが軽くなっていきます」

 小林さんの嘆きももっともだ。彼は入団から2年間は1軍戦の登板はなし。4年目にサイドハンドに転向し、徐々に頭角を現した。何度も竜の背に乗ってもらったのは、巨人・阿部にめっぽう強かったからだ。通算27打数4安打(1割4分8厘)。7三振を奪い、本塁打はおろか打点すら許さなかった。

 大リーグでのルール変更は1年後に日本でも採用されるケースが多く、早ければ2021年からスペシャリストの居場所が消えてしまう。ただし、今回の変更は大リーグでも異論が噴出しており、登録メンバーが多く、延長も12回までの日本では一人一殺継投の禁止にはなおさら反対意見が強そうだ。

 「右も左も苦にしないためには、曲がる球より落ちる球。変更が決まってしまえばそうなります。選手は決まったらやるしかありませんから」。現役を退いた今も、小林さんには投手陣のすき間を見つけ「大事なアウト」を積み重ねた自負がある。今の投手陣で小林さんの役割を担うのは福だろう。この日は2番手で登板し、4人の左打者(1安打)と3人の右打者(無安打)と対戦した。セ・リーグには筒香や丸がいる。昨季のパは打率上位4人が左打者だ。そんな難敵を技で崩し、駆け引きで惑わす。時短もいいけど、競技がもつおもしろみを消しては意味がない。

(渋谷真)

 

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