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【ドラニュース】

【龍の背に乗って】隙だらけの竜…二塁けん制はたかが?されど?

2019年2月17日 紙面から

けん制の練習で二塁に送球する勝野。手前は、ベースカバーに入る京田=北谷で(黒田淳一撮影)

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 1年に1度あるかないか…。そんなプレーを練習するのが日本のキャンプだ。この日、若手投手が参加して行われた「二塁けん制」もその一つ。ほぼ常時、一塁手がベースについている一塁とは違い、内野手がカバーに入る二塁けん制はサインプレーだ。ベンチ、捕手、遊撃手のいずれかが指示を出す。

 そもそもけん制で刺すなんて年間にどれくらいあるのか。昨季は巨人の6(すべて投手)が最多で、以下DeNA(投手5)、阪神(投手4、捕手1)、広島(投手2、捕手1)と続き、中日は投手2のみだ。このほとんどが一塁けん制だから、少しでも呼吸がずれると悪送球になる二塁けん制を嫌がる投手は多い。「そんなことより打者に集中させてくれ」が“たかが派”の言い分だ。

 “されど派”は違う。「自分が若手のころ、渡辺久信さんのように積極的にやってくれる人がいた一方で、サインも見てくれない先輩もたくさんいた。でもね、刺さなくてもいいんです。あると思わせる。それだけで違ってくるから」

 黄金期の西武を守りで支えた奈良原内野守備走塁コーチはこう言った。例えば三盗阻止。昨季はセ・リーグ全体で企図数14度で5度刺している。中日は許したのが1度で刺したのはゼロ。これだと“たかが派”の主張が裏付けられそうだが、その先にあるのがリードオフ。走者二塁で安打を打たれれば、本塁でクロスプレーになる。そのときに二塁けん制が「ある」と思わせれば、わずかでもリードオフは小さくなる。その20センチが1点を、さらには勝敗を分けるかもしれない。

 かつては中田賢一−井端弘和のホットラインに相手の二塁走者はおびえていたが、昨季の二塁けん制はわずか4球というデータがある。他球団には「中日は二塁にけん制しない」と見られている。防犯と同じで隙だらけは狙われる。それでもたかが? それともされど? この日の練習の意味は、シーズン中に問われる。

(渋谷真)

 

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