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【コラム 米山みどりのゴルフの素】

転がし覚えたらアプローチは激変

2013年12月5日 紙面から

体は少しオープンスタンス、最後まで左足体重、転がりをイメージ、一定のスピードで振る

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 今週はアプローチ第2弾。転がしをレッスンします。アプローチの基本は転がしです。打ち方を覚えれば、これほど応用がきいて、実戦的なアプローチはありません。ぜひ、あなたのゴルフの引き出しに、転がしのアプローチを加えてください。

ロフト立ってれば何でもOK

 めっきり冷え込んできました。季節はもう冬といってもいいでしょう。フェアウエーの芝も、枯れだし、緑のじゅうたんも色あせてきました。冬のライ(ボールがある場所の状況)は、夏芝の上でやるゴルフより難易度が少し上がります。地面が芝できれいに覆われた夏に比べ、芝が薄くなり、寒さと乾燥で地面が固くなります。ボールをよりクリーンに打つことが要求されるし、その分、ミスショットも増えてしまいます。

 こんな時こそ、今週のレッスンのテーマ、「転がしのアプローチ」が有効なのです。プロでも、全英オープンのような、硬くて芝の薄いライからのアプローチは、まず転がせるかどうかを見極めます。転がせるのなら、迷わず転がします。

 それほど転がしは、ボールを上げて寄せるアプローチよりピンに寄る確率が高いのです。転がせるクラブなら何でも構いません。もちろんパターでも。ユーティリティーも転がしには適してます。短く握って、パター感覚で転がします。わたしの場合は9番アイアンを主に、もっとランを出したい時は6番アイアンを使ってました。サンドウエッジだとロフトがありすぎて、スピンが効いて止まってしまいます。

 ボールは右足つま先の前あたり。ハンドファースト、体は少しオープン。体重移動はせず、最後まで左足体重のまま。フェース面がこれで通常より立って、転がりやすくなります。手首は固定してください。左右どちらでも、両方でも構いません。距離感を出しやすい方を固定して打つこと。そのままハンドファーストを維持し、振り幅を決めて打ちます。

 大切なのはイメージ。ボールの転がりを具体的にイメージして打ってください。頭を動かさず、体重移動をせず、腹筋に力を入れて、ハンドファーストを最後まで保つ。クラブヘッドはインパクト後も、絶対にグリップを追い越しません。これが飛ばすスイングとの決定的な違いです。ボールを飛ばすためのスイングは、ヘッドを走らせなければいけません。だからインパクトの前後でグリップよりクラブヘッドが前に走っていきます。

スイングでは手首固定してね

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振り幅と速さで距離を調整

 一方、アプローチはヘッドを走らせず、最後までハンドファーストにします。窮屈な体勢を維持し、クラブヘッドをコントロールするためには、相当な体力を必要とします。飛ばすクラブより、むしろ、アプローチのほうが筋力が必要です。どこかでゆるむとスイングスピードが一定せず、ボールの転がりも、一打、一打、異なってきます。同じスピードでいつも振れるように練習しましょう。

 振り幅とスイングスピードと選んだクラブで、転がる距離をコントロールします。その際、注意してほしいのは、いくらロフトを立てて振るといっても、それでもロフト角はそれぞれのクラブであります。だから、パターのようにインパクトからいきなり転がるということはありません。キャリーが少し出て、ランになります。それぞれのクラブで、どれだけの強さで振ると、どれだけのキャリーが出て、どれだけのランになるか。これを練習で体に覚え込ませてください。この転がしのアプローチを覚えると、スコアは一気に縮まります。

 米山みどり(よねやま・みどり) 1976(昭和51)年5月9日、愛知県豊橋市出身の37歳。160センチ、58キロ。小学校では剣道で活躍し、小学校5、6年で全国大会優勝。ゴルフは13歳から始め、愛大在学中の1995年に日本女子アマで優勝。愛大を中退し、1998年にプロテスト合格。1999年のフジサンケイレディスクラシックで初優勝。引退した2011年シーズンまで13年間シードを確保した。ツアー通算7勝。

取材協力 京和カントリー倶楽部 愛知県豊田市中立町井ノ向7−1 (電)0565(98)3535

●パッと教えて

Q:米山さんはツアープロだったころ、好不調の波はありましたか? あったとしたら、どうやって不調の時に、スコアをまとめたのですか? (愛知県岡崎市、A・M)

A:もちろん好不調の波はありました。というより、好調な時期は、ぜんぜん続かなかったですね。1シーズンに1週間あればいいほうです。あとはどこかに不調を抱えてプレーしてました。調子が悪い時は、無理をしないこと。100%の力では振れないので、80%や70%で振ってください。距離が落ちても、それを計算しながらラウンドをしてました。スイングが不調でもラウンドで直そうとしないことです。そういうのは、時間をしっかりとって徹底的にするものであって、ラウンドでは、まず結果を出さなければいけません。だから不調の原因を直そうとせず、それを受け入れてゴルフをすることですね。

■みなさんの質問を募集しています。「飛ばない」「スライスしてしまう」「だふる」「砂を見るのもいや」などなど。米山みどりさんがプロで培ったノウハウで、あなたの悩みを解決します。メールアドレスはspo-golf@chunichi.co.jp FAXは052-231-0628

(毎週木曜日の紙面に掲載。紙面では他に「道具の使い方」と「お手軽エクササイズ」も掲載しています。)

 

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