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【コラム 米山みどりのゴルフの素】

傾斜の打ち方 逆らってはダメ 無理に打つから失敗するんだ

2013年11月7日 紙面から

 先週の「低い球の打ち方」に続いて、今週は「傾斜の打ち方」です。わたしのゴルフの基本は「けんかをしないこと」です。傾斜に立ったら、それに逆らわずに打つことが、そのポイントです。

左足下がりで打つ時は傾斜なりに体を沈みこませてヘッドを滑らせていく感覚ね

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傾斜に肩合わせ

 けんかをしないってどういうことだと思いますか? 逆らわないことと言い換えてもいいかもしれません。傾斜を例にとると、左足下がりの傾斜で、無理に肩を左だけ上げて傾斜に逆らって打っている人を見かけます。ミスショットの見本です。左足下がりの時、アドレスでは当然、左肩も同じだけ下げなければ、打てません。逆に左足上がりなら、左肩が、その傾斜分上がるのが自然です。わかっていても、いざ構えると、そうなってない人が多いので、まずこの基本を言っておきますね。

 左足下がりの場合、ボールは上がりにくくなります。いわゆる「つかまりにくくなる」からです。ボールは上がらず、スライスがでやすくなります。だから、よほどのことがない限り、無理に上げようとしないこと。状況に逆らって打とうとしないこと。これが「けんかをしない」の第2条です。

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球筋を計算する

 傾斜が強ければ強いほどその傾向が強くなります。極端に言えば、左足下がりで打つ時は、体がインパクトからさらに沈み込むような体勢になります。ヘッドをいつものように上げるのではなくて、傾斜なりに、さらに体を沈みこませてヘッドを滑らせていく感覚です。

 つかまらないライでいえば、つま先下がりも同じ。左足下がりほどボールが上がらないということはありませんが、スライスがでやすいライです。

 逆につま先上がりはフラットな地面のスイングよりライ角が立ってフックが出やすくなります。つまりつかまるボールになるライです。そんな状況で無理してスライスをかけたり、ストレートに打とうとなんてしてはいけません。フックが出ることを計算して打ちます。フックが出ることを防ぐのではなく、フックを利用してゴルフをする。これが私流「けんかをしないゴルフ」です。

 左足上がりの時は通常よりロフト角が上がるから高い球になります。そのまま自然に出る高い球を打ってあげればいいのです。

必然的にミス避け

 もう一つ、大切なポイント。傾斜にボールがある時点で、すでにいつものスイングができないと考えることです。体重移動も、できる限りせずに打たなければいけないと思ってください。だからどのクラブを選択しても、それでフルショットをしようとしないことです。それを計算した上でクラブを選ばなければなりません。

 「けんかをしない」という考え方は、クラブの選択でも同じです。フックが出やすいクラブを持ちながら、フックを打ってミスショットだとしょげたり、OBにして後悔しているゴルファーのなんと多いことでしょう。曲がり幅を計算に入れて打てば、OBにもなりにくいし、打った結果に対して納得もできます。自然やクラブの特性を生かしながらゴルフができれば、あなたのスコア、相当変わると思います。

 米山みどり(よねやま・みどり) 1976(昭和51)年5月9日、愛知県豊橋市出身の37歳。160センチ、58キロ。小学校では剣道で5、6年全国大会優勝。ゴルフは13歳から始め、1995年に日本女子アマで優勝。愛大を中退し、1998年にプロテスト合格。1999年のフジサンケイレディスクラシックで初優勝。引退した2011年シーズンまで13年間シードを確保した。ツアー通算7勝。

取材協力 京和カントリー倶楽部 愛知県豊田市中立町井ノ向7−1 (電)0565(98)3535

●パッと教えて

 Q:ドライバーなどのウッド系のクラブは当たるのに、アイアンはダフってばかり。特にミドルアイアンから上のクラブがまるで打てません。ボールを右に置くと、腕が窮屈になって、体がうまく回りません。 (名古屋市港区30代男性)

 A:アイアンが打てない。ボールを右に置くと腕が窮屈になる。この2つから想像するに、アイアンの構えの時の腕の位置が少しスクエアーすぎるのかもしれません。アイアンはウッドと異なり、ボールの位置は真ん中か、もしくは右足寄りになります。だから構えも当然、ハンドファーストになります。ボールを右寄りに置いたら、なおのことハンドファーストが強くなります。まずボールを右に置く。いろんな考え方がありますが、わたしの場合、腕の位置はボールの位置に関係なく左ももの内側に置いてください。そこから少し打ち込む感じで、ボールの前のターフを取るような意識を持ってください。アイアンは、ダウンブローに少し打ち込む意識です。

■みなさんの質問を募集しています。「飛ばない」「スライスしてしまう」「だふる」「砂を見るのもいや」などなど。米山みどりさんがプロで培ったノウハウで、あなたの悩みを解決します。メールアドレスはspo-golf@chunichi.co.jp FAXは052-231-0628

(毎週木曜日の紙面に掲載。紙面では他に「道具の使い方」と「お手軽エクササイズ」も掲載しています。)

 

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