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【コラム 米山みどりのゴルフの素】

スコアメークの最強武器 低い球の打ち方

2013年10月31日 紙面から

構えたら、そのままの体重配分で打つこと

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 ツアープロだったころ、よく練習で取り入れたのが、球の打ち分けです。低い球、高い球、低いドロー、高いドロー、低いフェード、高いフェード。あきもせず、繰り返し打ってました。自由にボールを操る。これができてこそプロですから。この練習がどれだけ本番で役に立ったか−。今週は低い球の打ち方です。

ポイント3つ

 低い球をどうしても打たなければならない場面が、ラウンドでは何度もあります。向かい風が強くて、上げたらまったく飛距離が出ないケース。林の中に打ち込んでしまっても、低い球が必要になりますよね。そんな時に限って、ロフト通りの高さにボールを上げてしまって、木に引っかけたり、全然、ボールが飛ばなかったり。せっかくのナイスショットをミスショットにしてしまった経験ありますよね。

 低い球の打ち方のポイントは3つです。この3つをちゃんと実行できれば、もうそんなケアレスミスとはサヨナラできます。

 ポイント<1> 左足体重でアドレスし、それを最後までキープする

 ポイント<2> ボールの位置は右足寄り

 ポイント<3> ロフトをたてる

 この3つがボールを上げないコツです。まず左足体重。右足との体重の配分は、打ちたい距離、弾道の高さ、持つクラブなどで変わります。6番や7番で強く低く打ちたいのなら、極端に左足体重(左足9割、右足1割でも可)に構える。同じ番手でもちょっと低めの球を距離を抑えて打ちたいのなら、左足6割、右足4割の配分になります。

ランが出る!!

 ハンドファーストはロフトをたてるための構えです。そしてそのままテークバックをして、切り返して打つ。そのために、ボールを右足寄りにします。ゆっくりとしっかり打ちます。ポイントはフルショットをしようとしないこと。というよりできないはずなのです。

 左足体重にして、それを維持したままフィニッシュにもっていくためには、体重移動をして打たなければいけないフルショットはできないはずです。無理してフルショットをしようとするからミスが出ます。確かにキャリーはふつうに打つよりも出ません。でも、ランは出ます。強い向かい風でボールがあおられることを考えたら、キャリーは多少出なくても、風に強い打球の方が前に進めます。

練習で距離感

 木の枝の下などを低く打って出すときは、高さだけじゃなく、打ちたい距離にも気を使ってください。特に力のある男性に多いミスが飛びすぎです。低い球を強く打つと、通常より確実にランが出ます。出したい高さ、打ちたい距離から番手と振り幅を決めるのが大切なポイント。向かい風の場合は、低い球を打っても、逆風に影響されてランの距離もやはり少し落ちます。こんなコースマネジメントができるようになると、ゴルフの楽しさもさらに深まります。

 距離感は日ごろの練習で把握しておくこと。低く打つ練習は、非常に実戦的です。必ず役にたちます。しっかり時間をかけて練習してください。

 米山みどり(よねやま・みどり) 1976(昭和51)年5月9日、愛知県豊橋市出身の37歳。160センチ、58キロ。小学校では剣道で5、6年全国大会優勝。ゴルフは13歳から始め、1995年に日本女子アマで優勝。愛大を中退し、1998年にプロテスト合格。1999年のフジサンケイレディスクラシックで初優勝。引退した2011年シーズンまで13年間シードを確保した。ツアー通算7勝。

取材協力 京和カントリー倶楽部 愛知県豊田市中立町井ノ向7−1 (電)0565(98)3535

 ◆ハンドファースト アドレスをとった時、ボールより腕が左側にある状態。ボールと腕が同じラインにあることをスクエアー、腕がうしろにある構えをハンドレートと言う。ハンドレートは特殊な構えで、ロブショットを打つ時のみに使う。ハンドファーストとスクエアーは、ボールの位置とワンセットで考えればいい。腕の位置は基本的に同じで、わたしの場合、左ふともも内側に置く。ドライバーのようにシャフトが長くなればボールは左足寄りにくるため、腕の位置とボールの位置が一直線上(スクエアー)になるし、シャフトが短く、ボールの位置が右足寄りになればなるほど、ハンドファーストの構えになっていく。

●パッと教えて

 Q:ウエッジを丸く振ると、左にいきそうな錯覚に陥ります。理屈ではわかるのですが、体がうまく反応してくれません。 (葛飾区60代男性)

 A:それは困りました。理屈でわかっているなら、とにかくそれを信じて実践するしかないですね。スイングはあくまで円運動ですから。それとウエッジを構える時の注意点を1つ書きます。ウエッジはもともとロフトが大きいクラブです。そのため、リーディングエッジを打ちたい方向に対してまっすぐにして構えると、フェース面はわずかに左に向いてしまいます。ですので、そのまま振ると左にいきます。構えた時、少しだけフェースを開いてください。これでフェースは目標方向を向きます。これだけ注意してください。

■みなさんの質問を募集しています。「飛ばない」「スライスしてしまう」「だふる」「砂を見るのもいや」などなど。米山みどりさんがプロで培ったノウハウで、あなたの悩みを解決します。メールアドレスはspo-golf@chunichi.co.jp FAXは052-231-0628

(毎週木曜日の紙面に掲載。紙面では他に「道具の使い方」と「お手軽エクササイズ」も掲載しています。)

 

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