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【コラム 米山みどりのゴルフの素】

大切なのはどう打つか 基本のスイングすべて同じ

2013年10月17日 紙面から

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アイアンの振り方

 今週はアイアンの振り方についてです。フェアウエーウッド(FW)、ユーティリティー(UT)と、アイアンのスイングはどう違うのでしょうか? 答えは「違いはありません」です。同じスイングでいいのです。違うのは、スイングではなく使うクラブです。クラブの特性を理解し、振ることがわたしのレッスンのポイントです。

まず正しい知識を持つ

 アイアンのスイングのレッスンというと、何か特別な秘密のようなものがあるように誤解している方がいらっしゃいます。よく質問されるのが「アイアンをうまく打つ秘密やコツを教えてください」です。はっきり言います。そんな秘密やコツはありません。振ることを必要以上に難しく考える人に、そういう質問をされる方が多いように思います。何かすごい秘密があり、それさえ教えてもらえれば、あしたから思い通りのスイングができるような誤解をされる方がいます。ゴルフは経験値がものを言うスポーツです。そして正しい知識が必要なスポーツでもあります。クラブにはすべて用途があり、特色があります。それらクラブに対する正しい知識を持つことが、正しいスイングの始まりだと思ってください。

 もう一つ、あるとすれば、できる限りシンプルに考えたほうがいいということでしょうか。スイングは一つだけのほうがいい。ドライバー用やFW用、UT用、アイアン用といろんな種類を覚えるより、早く上手になります。一つのスイングで、あとはライ(ボールがある状態)、打ちたい弾道、距離、使っているクラブが変わるだけ。

 こう考えたほうがゴルフは簡単になります。ですからアイアンもいっしょ。スイングは同じ。異なるのは、番手です。シャフトが長くなればなるほど、スイングは地面に対してフラット(平行)になってくるし、短くなればなるほどアップライトになってきます。

コースでは応用必要

 シャフトとボールのつかまりも大きなポイントです。シャフトが長くなると、ボールのつかまりが悪くなります。スライスが出やすいというクラブの特色を頭に入れて振ることが大事です。逆に、シャフトが短いクラブはつかまり過ぎてしまいます。アウトサイドからフェードを打つくらいの意識で振って、まっすぐ飛びます。

 ロフト角もそうです。ロフト角が大きければ大きいほど、ボールは左にいきやすくなりますし、ロフト角が小さくなればなるほどスライスがかかりやすくなります。フェースの大きさもつかまりに関係してきます。フェースが大きいほうがつかまりにくく、フェースが小さいほうがつかまりやすくなります。

 だからロフトが小さくてシャフトが長く、つかまりにくいロングアイアンは、フェースをあえて小さくしてつかまりを少しでもよくする工夫がされているし、逆にウエッジはフェースを大きくして左にひっかけすぎないようにできてるんです。

 クラブの特性を理解するということが、結局、ゴルフの上達に欠かすことのできない条件なのです。

 「テークバックをどう引いていいのかわかりません」とか「トップの位置がわかりません」とよく聞かれますが、答えはないのです。テークバックの引き方も、トップの高さも、持っているクラブ、打ちたい距離、出したい弾道などで、変わるのが当たり前なのです。練習場のスイングは一定でいいのですが、ラウンドでは常に応用です。一定の条件というものがありません。大切なのは、クラブの特性を知り、どう打つといいのかを考えることです。

 米山みどり(よねやま・みどり) 1976(昭和51)年5月9日、愛知県豊橋市出身の37歳。160センチ、58キロ。小学校では剣道で活躍し、小学校5、6年で全国大会優勝。ゴルフは13歳から始め、愛大在学中の1995年に日本女子アマで優勝。愛大を中退し、1998年にプロテスト合格。1999年のフジサンケイレディスクラシックで初優勝。引退した2011年シーズンまで13年間シードを確保した。ツアー通算7勝。

取材協力 京和カントリー倶楽部 愛知県豊田市中立町井ノ向7−1 (電)0565(98)3535

●パっと教えて

 Q:米山さんが今まで続けてきた練習で、これは効果があるというものって、ありますか。 (横浜市90切りゴルファー)

 A:練習方法は、人それぞれで、誰にでも効果がある練習方法といわれてもなかなか思い付きません。大切なのは、楽しみながらやること。わたしはドライバーを真っすぐ打つ練習よりも、例えば7番アイアンで左右に曲げる練習をしました。このクラブでどれだけ曲げられるかを試してました。さらに高いフェード、低いフェード、高いドロー、低いドローなども、練習場なら楽しみながら打てますよね。これが本番ではすごく生きます。目の前に大きな木。これを上から越すか、下を通すか。右から曲げるか左から曲げるか。練習場でできないことは、本番でもできません。イメージを大切に、練習場で楽しみながら続けてください。

■みなさんの質問を募集しています。「飛ばない」「スライスしてしまう」「だふる」「砂を見るのもいや」などなど。米山みどりさんがプロで培ったノウハウで、あなたの悩みを解決します。メールアドレスはspo-golf@chunichi.co.jp FAXは052-231-0628

(毎週木曜日の紙面に掲載。紙面では他に「道具の使い方」と「お手軽エクササイズ」も掲載しています。)

 

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