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【コラム 米山みどりのゴルフの素】

連続写真のワナ

2013年7月18日 紙面から

 今週のレッスンは以前からずっとわたしがやりたかったものです。それは連続写真の罠です。レッスン書や雑誌でよくある連続写真。これには落とし穴がいっぱいひそんでいるのです。

全部はできない

スイングはわずか数秒!!あれもこれもは不可能です!!できることだけ意識すればいいんです!!

写真

 スイングはテークバックに入る動き出しからフィニッシュまで、どんなにゆっくり振る人でも、ほんの数秒。練習をのぞいて1分も2分もかける人はいませんよね。ほんの数秒の中で、ヘッドを毎秒40メートルとか50メートルで振ります。その中で体の動きのすべてをコントロールするなんて、できるはずがありません。

 こう考えてください。スイングには(1)意識しなければならない動きと(2)意識しなくても結果的になってしまう動きの2つあると。

 意識してする動きの中には、たとえば、以前のレッスンでもやった脇を締めるという動き(決してひじではありませんよ。念のため)、トップまで頭をできる限り動かさず、インパクトからは目線もプレーンに沿って動いていくことなどがあります。

遠心力に負け・・・

 意識しない動きとは、例えばインパクトで腕を伸ばすような動き、またダウンスイングからインパクトにかけて体が伸び上がるような動きなどがその代表です。

 連続写真を見ると、確かにインパクトで腕は伸び切っているように見えます。上体も上に伸びているように見えることもあります。タイガー・ウッズなどがその典型ですよね。でも、意識してやっているわけではないんです。むしろ腕などは、インパクトで伸びきらないようにしてもいいのです。腕が伸び切ってしまったら、力のあるスイングなんてできません。スイング中、ヘッドは猛烈なスピードで動いています。腕や体にかかる遠心力は、相当なものなのです。その遠心力で腕が一瞬、伸びてしまうのであって、意識して伸ばしているわけではないのです。前傾もそう。遠心力に負けまいとして、上体が起きてしまうのであって、意識しておこしているわけではないのです。むしろ、前傾は最後まで維持した方がいいに決まってます。

 このように連続写真のひとこまを切り取って見える動きと、一連の動きの中で意識している動きでは、実は相当な「差」があるのです。だから、連続写真にある動きにあまり惑わされないでください。インパクトで腕を伸ばしてしまったら、強いボールは打てません。連続写真は参考程度。それよりもスイングという一連の動きの中で、意識する部分を考えたほうがいいと思います。

 米山みどり(よねやま・みどり) 1976(昭和51)年5月9日、愛知県豊橋市出身の37歳。160センチ、58キロ。小学校では剣道で5、6年全国大会優勝。ゴルフは13歳から始め、1995年に日本女子アマで優勝。愛大を中退し、1998年にプロテスト合格。1999年のフジサンケイレディスクラシックで初優勝。ツアー通算7勝。引退した2011年シーズンまで13年間シードを確保した。

取材協力 京和カントリー倶楽部 愛知県豊田市中立町井ノ向7−1 (電)0565(98)3535

●パッと教えて

Q:トップの位置がわからなくて迷ってます。正しいトップの位置を教えてください。(福井県・1・F)

A:トップの位置がわからないって質問、よく受けます。結論から言います。正しいトップの位置というものはありません。大切なのはアドレスです。取ったアドレスと持っているクラブによって、トップの位置は決まります。アドレスで、打ちたい方向、弾道、距離を決めます。そのアドレスなりにテークバックをして収まったところがトップです。これはゴルファーの筋力、柔軟性などによって変わるのが当然です。いつもトップが同じところにあるという幻想を捨ててください。トップの位置は変わります。

■みなさんの質問を募集しています。「飛ばない」「スライスしてしまう」「だふる」「砂を見るのもいや」などなど。米山みどりさんがプロで培ったノウハウで、あなたの悩みを解決します。メールアドレスはspo-golf@chunichi.co.jp FAXは052-231-0628

(毎週木曜日の紙面に掲載。紙面では他に「道具の使い方」と「お手軽エクササイズ」も掲載しています。)

 

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