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【コラム 撃戦記】

村田、王座奪回の裏で独自メンタル強化

2019年7月23日 紙面から

 ボクシングの村田諒太(33)=帝拳=のWBA世界ミドル級王座奪還、返り咲きは感動ものだった。村田は2012年ロンドン五輪金メダリスト。プロ転向に「いつかは(世界王者)やってくれるだろう」との思いで見てきた。

 17年にエンダム(仏)との再戦奪取で思いはかなえてくれたが、V2戦で王座陥落。内容も悪かった。奪回を危ぶむ声も聞かれていた。それだけにゴングで飛び出し、2回も攻勢を緩めることなくパンチを出し続けてのTKO。「やるぞ!」の気迫が伝わる王座奪回だった。

 選手の快挙にハードな練習は当たり前。プロなら当然で、まして興味があるのは相手を上回るメンタルのコントロールにある。一夜明け会見で今一番やりたいことに「練習開始からコーヒーを飲んでいないです。パンとコーヒーをゆっくり味わいたいです」を挙げた。こんなコメントを聞くと泣けてくるが、かつては酒、たばこ、女の三禁。ホテルに監禁も今は遠い昔の話になった。

 「カフェイン飲んで変にテンションを上げ、体力をちょっと使った状態でスパーリングに臨むことはしない。そういう心掛けで集中力を保った」。家族思いの村田らしいメンタル強化。ブラントと再々戦の話も出ている。今度はどんな自己暗示で挑むのか。興味津々である。 (格闘技評論家)

 

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