トップ > 中日スポーツ > ゴルフ > 田村尚之のロジカルゴルフ一覧 > 記事

ここから本文

【田村尚之のロジカルゴルフ】

スライスの原因取り除け 田村式のおさらい 右肩を出さないスイング

2018年3月15日 紙面から

 田村尚之プロによるゴルフレッスンも、今週を含めて、残り3回となりました。今週と来週は、1年かけてやってきた田村式スイングのおさらいをします。まずはなぜ、田村式はこれまでの常識を超えた振り方になるのか。もう一度、わかりやすく説明します。

 (取材・構成 青山卓司)

遠心力で振る時代

 私のスイングは個性的と言われます。確かにプロでもアマでも、私のようなスイングをするゴルファーは、ほとんど見たことがありません。これまでのスイングの常識と呼ばれてきたものからは、私のスイングはかなり遠くにあるからです。でも、すべてに理由があります。構え方から振り方まで、合理的な説明をすることができます。

 ただし、最近は、それほど「異端」とも言われなくなってきたことも事実です。スイング理論が私の方に寄ってきたからです。なぜ、昔はとても遠かったスイング理論が、私に近づいてきたのでしょうか? クラブの性能の進化がその理由です。極端に言うと、30年や40年くらい前のゴルフと、今のゴルフではまったく別のスポーツではないかと思うほど、使う道具の性能が変わりました。最も激しく進化したのがドライバーやウッドです。重く、小さなクラブから、長く軽いものに変化しました。

 かつてのドライバーの体積は、今のスプーン程度しかありませんでした。逆に長さは今のクラブが、2インチから3インチほど長くなっています。高く上げて、重さで飛ばす時代は完全に終わりました。横振りにして、速く振って遠心力で飛ばす時代になったのです。

 重心深度が深くなって、ヘッドは返りにくくなりました。だから最初から最後まで閉じたままにして振らないと、いったん開いたら、戻らなくなりました。開いて、返すという昔の理論のままに振ったら、クラブフェースが開いたままになって、スライスにしかなりません。

田村式スイング連続写真

写真

二等辺三角形近く

ボールを左足かかと内側の延長線上に置いたら、右肩が出る

写真

 両肩と両腕でつくる三角形にしてもそうです。右手が左手よりもグリップの下を握る関係で、三角形はきれいな二等辺にはなりません。仮に二等辺三角形をつくることができれば、スイング理論というものは、もっと簡単になったでしょう。きれいな二等辺三角形にならないのに、ボールを左かかと内側の延長線に置いたら、右肩が出る構えにしかなりません。最初から右肩が出ているからスイング軌道は、アウトサイドから入ってくるカット気味になります。フェースが開いて、カットで打てば、100%スライスになります。

 ゴルフを始めたばかりのビギナーのほぼ全員が、スライスに悩むのは、これが理由だからです。その理由のすべてをはずしたのが、私のスイングです。

右肩を出さないためには、短い方の辺(右腕)に三角形の頂点を寄せる構えにする

写真

 (1)構え ボールはスタンスの真ん中に置いてください。グリップはボールより少し右になります。ハンドファーストでは構えません。これで三角形の短い辺(右腕)に頂点が近づいた形の三角形ができ上がりました。この構えなら、右肩は出ませんよね。地面とシャフトは90度になるように構えてください。

棒立ちかかと体重

 (2)クラブフェース クラブフェースはずっと閉じたままで振ってください。腕が腰の高さにあるくらいまではフェースはボールを見続けています。ボールをもう見られないところから、真上にクラブを立てていき、トップ。右脇は空いてます。そこから右脇を閉めるようにクラブを倒していきます。これがダウンスイングの始動。そのままフェースは閉じたままにして横振りにします。横振りの遠心力に耐えるため、体重は前にしない。かかと体重がいいでしょう。体の横回転をスムーズにするために、あまり前傾を深くしない。棒立ちがいいです。

 そのまま体ごと左に向いていけば、フィニッシュです。

 最近でこそ、あまり「ハンドファースト」という言葉は聞かれなくなってきました。これも時代が私に追いついてきたものの1つです。ハンドファーストで打つことは、とても修練が必要だからです。そんな時間があるのならもっと違う努力をした方がいいと思います。

 ▼田村尚之(たむら・なおゆき) 1964(昭和39)年6月24日生まれ、広島県廿日市市出身の53歳。172センチ、65キロ。ゴルフが趣味だった父の影響で3歳から始める。修道中では関西ジュニア優勝。修道高を経て、東京理科大卒。マツダに就職し、本格的にゴルフ競技を再開。2001年に鉄工関連の会社に転職。07年日本アマ準優勝。13年のプロテストに合格し、14年からシニアツアーメンバーとなる。16年富士フイルムシニアチャンピオンシップでツアー初勝利を飾った。

 取材協力 涼仙ゴルフ倶楽部(三重県いなべ市員弁町東一色2796)(電)0594(74)5110

(毎週木曜日の紙面に掲載)

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ