トップ > 中日スポーツ > ゴルフ > 田村尚之のロジカルゴルフ一覧 > 記事

ここから本文

【田村尚之のロジカルゴルフ】

欲はほどほどに パー5の攻め方 「あわよくばバーディー」ぐらいの気持ちで

2018年2月1日 紙面から

 今週はパー5の攻め方をレッスンします。コースは三重県いなべ市にある涼仙ゴルフ倶楽部。名物ホールの11番パー5は、その距離、何と607ヤード。このロングホールを田村尚之プロにプレーしてもらいます。パー5は、バーディーがほしいという欲がどうしても出ます。それを胸に秘めつつ、「まずは無理を絶対にしないこと。あわよくばバーディーていどに、気持ちをとどめておくことが大切」と、田村プロは言います。 (取材・構成 青山卓司)

冬場ミスが大きく

 涼仙ゴルフ倶楽部の名物と言ってもいいでしょう。11番パー5は、607ヤードのロングホールです。さらにコースが微妙に「逆Sの字」を描いているので、実際に打つ距離はもっとあります。しかも季節は真冬。風は冷たくて強く、気温もこの日は5度を切っていました。

 このコースはシニアツアーの「シニアを元気に〜KYORAKU MORE SURPRISE CUP」の開催コースで、わたし自身もよく知っています。夏なら607ヤードのホールでも3打目はウエッジが持てます。でも冬場は1打目、2打目を失敗したら、3打目で届かない可能性もあります。夏に比べて冬は1つの失敗が大きなミスにつながります。だから、まずは無理せず、確実に、自信を持って振れるクラブを選択することが大切です。

涼仙ゴルフ倶楽部11番ホール。パー5の607ヤード。池越えで逆Sの字を描く

写真

 ■1打目

 池が右に広がっているティーショット。ここはドライバーで確実に距離を稼いでいきたいところです。狙いは正面に見えるバンカーの右はし。バンカーまでは270〜280ヤード。風は左から右に逆風気味に吹いています。一見だだっ広く見えるホールでは、まず遠くに目標を決めます。木でもいいのですが、たくさん生えているとわからなくなりますので、この場合のバンカーのように、わかりやすいものがいいでしょう。

 あまり左を狙うとバンカーにつかまりやすくなります。ここは2打目のマネジメントも含め、右めに狙っていくのが正解。コースレイアウトをラウンド前に確認して、攻め方をシミュレーションすると、よりいいと思います。

 (田村プロは言った通りに右めに打ち、フェアウエーを少しはずして短いラフにボールを置いた)

 冬の枯れたラフは、フェアウエー(FW)よりむしろ打ちやすいことが多いのですがここもそう。ボールがラフの上に浮いているから、芝が薄くベタっとしているFWよりもいいかもしれません。

1打目ドライバー 確実に距離稼ぐ

写真

気持ち抑えて選択

2打目残り350ヤード・5W 狙った方向へ確実に狙う

写真

 ■2打目

 ピンまでは、まだ350ヤードの距離が残っています。これくらいの距離が残っているのなら、まずクラブ選択で無理をしないことが大切です。スプーン(3番ウッド)で打って、ピンに少しでも近づきたい気持ちを抑えて、私はクリーク(5番ウッド)を選択しました。まず少しつま先上がりになってフックがかかりやすいライであること。スプーンに比べて、クリークは飛ばない分、より簡単なクラブであるということ。20ヤードか30ヤードの距離を欲張って、ミスをするより、確実に狙った方向にボールを運ぶことのほうが大切だからです。

 左にはバンカーが連続しています。フックが強いと、距離が残るバンカーショットになります。確実に3打目でグリーンに乗せるためには、右方向に打っていかなければいけません。

 (田村プロはクリークでナイスショット。FWの右のラフまでボールを運んだ)

ショートしても○

 まずまずです。狙い通りと言ってもいいでしょう。FWをはずしてもここは右目に打たないと、3打目が狙えなくなるのです。この位置からなら3打目が花道から狙えます。簡単に寄せられるところにボールを運ぶことを常に意識してください。

 ■3打目

 ピンまでは135ヤードの打ち下ろしの向かい風。普段なら9番アイアン(9I)で乗せられますが、きょうは8Iを選択しました。7Iでもいいのですが、それだとピンをデッドに狙いたくなります。そうするとミスをしたらグリーン右の深いバンカーに入る危険性が出ます。この3打目で打ってはいけないところは、グリーン手前の右にある深いバンカー。ここだけは避けたい。ショートしてもいいので、花道を狙って、8Iで打ちます。

 (ボールは狙いどおり、花道からランが出て、ピン横1メートルにぴたり)

 この方向ならショートしても4打目で狙えるし、うまくいけば、このようにランで寄っていきます。これがわたしの言う「あわよくばバーディー」です。ミスしても次に打ちやすいクラブを選択し、方向を決める。これがゴルフの鉄則です。欲はほどほどがいいと思います。

3打目残り135ヤード・8I バンカー避け花道狙う

写真

 ▼田村尚之(たむら・なおゆき) 1964(昭和39)年6月24日生まれ、広島県廿日市市出身の53歳。172センチ、65キロ。ゴルフが趣味だった父の影響で3歳から始める。修道中では関西ジュニア優勝。修道高を経て、東京理科大卒。マツダに就職し、本格的にゴルフ競技を再開。2001年に鉄工関連の会社に転職。07年日本アマ準優勝。13年のプロテストに合格し、14年からシニアツアーメンバーとなる。16年富士フイルムシニアチャンピオンシップでツアー初勝利を飾った。

 取材協力 涼仙ゴルフ倶楽部(三重県いなべ市員弁町東一色2796)(電)0594(74)5110

(毎週木曜日の紙面に掲載)

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ