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【佐藤信人のスイング処方箋】

最終回!上級者とアマの大きな差は状況判断です 長いパー4 大事です!客観的な情報収集

2019年3月28日 紙面から

 佐藤信人プロのレッスンは、いよいよ今週が最終回です。アマチュアだったらボギーでも上出来と思える、距離の長いパー4。でもあわよくばと欲を出して、大たたきした人も多いと思います。佐藤プロの教えは、どんなホールも変わりません。身の丈に合ったゴルフをするため、打つ前の情報収集の大切さを切々と訴えます。

 (取材・構成 末松茂永)

危険ばかり見ない

 【ティーショット】

 左は池が広がり、右は林がせり出しています。難しく見えますが、距離の長いパー4で力みは禁物です。まずはコースをよく知りましょう。右のバンカーを越すには250ヤード以上が必要です。僕の飛距離だと、ちょうど入りそう。もし入ったら、その先の木が邪魔になりそうです。バンカーの右はさらに危険な感じです。よく陥るのは、危険な情報ばかりを集めてしまうことです。大切なのは、客観的な情報収集です。池が大きいので視覚的な圧迫感はありますが、池とバンカーの幅は意外と広いと思います。

 先週も伝えましたが、ティーエリアを上手に使いましょう。僕のようなドローヒッターは、左サイドから右のバンカー方向へ打ちます。ここでは左側に立つと、木で池が見えにくくなる利点もあります。

ティーエリアは立ち位置を工夫しましょう。このホールは左サイドに立つと、木で池が見えにくくなります

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残り155ヤード。4分の3のフィニッシュを意識して打ちます 【円内】低い球を打つときはグリップを短く握りましょう

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迷う「ビトウィン」

 【2打目】

 残り155ヤード。僕にとっては、7番か8番アイアンで迷う中間距離。僕らで言う「ビトウィン」です。無風だったら8番でちょうどいい距離ですが、今はアゲンスト。7番で低めに抑えて打つのがよさそうです。このショットは4分の3の力で打つので、フィニッシュもフルショットの4分の3の大きさです。低く打ちたいので少しグリップを短く握ります。

球投げるイメージ

 【アプローチ】

アプローチは球を投げるイメージで距離感をつかみましょう

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 想像より風が強く、グリーン手前に落ちました。カップまで16歩、エッジまで9歩のアプローチが残りました。こういう状況は、寄せられる確率が最も高いクラブを選びます。カップまで上りで受けているので、プロならサンドウエッジで打つ場面です。サンドウエッジが苦手な人は、パターやピッチングウエッジ、ウッドで転がす方法もあります。距離感は球を投げるイメージでつかむといいでしょう。

 どうしたら確率よく寄せられるか−。上級者と中級者は、この状況判断に大きな差があります。日ごろから打つ前に球筋をイメージし、打った結果と比較検証する癖をつけてください。イメージ通りにならなかった原因を探ることが、状況判断を磨きます。

 では、サンドウエッジで打ちます。うまく寄せられました。1パットのパーでした。

ドライバーもパターもフィニッシュの意識 ハーフウエーまでバックスイング心掛けて

半年間ありがとうございました

 上達するには、自分自身を客観的に見る癖をつけましょう。各クラブの飛距離、ショットの癖を把握してください。そして状況判断。リスク回避して背伸びせずに最善を尽くす、これがゴルフです。身の丈に合ったプレーができるようになるとスコアがよくなります。

 毎週、同じことを言ってきましたが、特に伝えたかったのは次の2点です。ドライバーからパターまでフィニッシュをとってください。不安になったときほど、フィニッシュの意識です。スイングは、ハーフウエーまでのバックスイングが大切です。シャフトが地面と平行になったとき、真後ろから見るとクラブヘッドで手が隠れる位置に上げてください。

 以上でレッスンは終わります。半年間、お付き合いいただきありがとうございます。

【担当記者のなるほど!】

距離感への意識でパット・イズ・マネー実感!

 佐藤プロのレッスンで最も心に響いたのは、距離感の大切さです。特にパター。どんなに短くても、方向より距離感。距離感に集中するとパターが球に当たる瞬間に緩まなくなりました。強く打ちすぎての3パットもありますが、1パットが増えました。この半年間で、最も上達したのはパットです。パット・イズ・マネーなんて言いますが、大崩れしなくなりました。 (す)

 ▼佐藤信人(さとう・のぶひと) 1970(昭和45)年3月12日生まれ、千葉県習志野市出身の49歳。179センチ、75キロのドローヒッター。幼少期に父親の影響でゴルフを始め、中学3年ごろから本格的に取り組む。高校卒業後は渡米し陸軍士官学校、ネバダ州立大で学び、1993年にプロテスト合格。97年にツアー初優勝し、国内メジャー3勝を含むツアー9勝。海外メジャーにも出場。現在はゴルフ解説者としてテレビや雑誌の仕事のほか、男子ツアーのコースセッティングに携わる。

 取材協力 涼仙ゴルフ倶楽部(三重県いなべ市員弁町東一色2796)(電)0594(74)5110

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来週からのゴルフレッスンは藤井かすみプロが担当いたします

 来週からのレッスンは、国内女子ツアー通算10勝の藤井かすみプロ(51)が担当します。ソフトボールからプロゴルファーに転向した道は、師匠の岡本綾子プロにそっくり。現在はジュニア育成に力を注ぐ藤井プロが伝えるのは「体感して、ゴルフ上達ドリル」。頭で考えるより、さまざまな練習法で正しいスイングを身につけてもらいます。ご期待ください。

(毎週木曜日の紙面に掲載)

 

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