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【佐藤信人のスイング処方箋】

事前の戦略が大事!2オンを狙いたいところですが… パー5は力み禁物です

2019年3月21日 紙面から

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 今週はパー5を攻略します。佐藤信人プロは「プロでもツーオンを狙って力む」と言います。ただ、力が入ると思ったところへ運べないのはプロも同じようです。何に注意したらいいのか。ラウンドしながら教えてもらいます。

  (取材・構成 末松茂永)

ドライバー以外OK

 【ティーショット】

 パー5は、プロならバーディーが取りたいホールです。面白いことに、プロでも飛ばそうと力むため、フェアウエーキープ率がぐっと落ちます。大切なのはどう攻めるか、事前の組み立てです。このホールは575ヤード近くあります。僕の飛距離でツーオンは無理です。3打目勝負となりますので、飛距離より方向性を重視します。アマチュアの人もパー5だからといって、ティーショットでドライバーを握る必要はありません。

 どのショットも同じですが、打つ前にハザード(危険区域)情報を頭に入れましょう。ここは、240ヤード先のフェアウエー左のバンカーが気になります。若干の左ドッグレックのため、左のラフにも入れたくありません。左側を避けつつ、フェアウエー真ん中をドライバーで狙います。僕はドローヒッターです。フェアウエーを広く使えるよう、ティーエリアの左側から打ちます。フェードヒッターはその逆です。ティーエリアの右側で構えると、フェアウエーが広く感じられます。

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 【2〜3打目】

 上級者はリスクマネジメントにたけています。アゲンストが強いと、バンカーで目玉になる危険性を常に考えています。起こりうることを想像し、最悪な事態を避けてプレーするのがゴルフです。僕の2打目はフェアウエーから残り299ヤード。左の林は危険な香りがします。ピン方向を狙い、右へいってもOKという気持ちで打ちます。

まずグリーン近くへ

 クラブは3番ウッド、5番ウッド、5番アイアンの中から5番ウッドを選びました。左足下がりですので、球を上げやすいクラブを考えました。5番アイアンも悪くありませんが、ここから落とし所が見えません。フェアウエーに打てる保証がないので、グリーンの近くまで運ぶことを優先します。

 おっと、左へ飛んでしまいました。ラフですがバンカーもなく、花道が開けていて打ちやすい状況です。ピンまで75ヤード。70ヤードのキャリーで5ヤード転がすつもりで、58度で打ちます。うまくいきました。

あとは距離感だけ

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 【パッティング】

 カップまで4歩。入れたいパットは距離感に加え、ライン読みも大切です。球の後ろやカップ側から読むのは大道です。もう一つ紹介します。コース全体を見渡し、その地形からラインを想像してください。富士山麓のコースは、富士山からの下り傾斜が強いと言われますが、どのコースでも同じことが言えます。

 ここは、ぱっと見はそんなにフックしそうもないラインですが、コース全体を考えると、見た目より曲がるとイメージしました。ラインを決めたら、あとは距離感だけ。一番良くないのは方向ばかりを考え、パターの向きなどに気を取られることです。50センチオーバーのジャストタッチで打ちます。入りませんでしたが、パーなのでよしとしましょう。

【担当記者のなるほど!】

曲がらないと読んだら実はフックの地形

 先日、久しぶりにラウンドしてきました。1メートル余りのパットで、曲がらないと判断。狙ったところに打てましたが、球はカップの左を通り過ぎました。意気消沈したまま返しを沈めて、はたと気づきました。コース全体を見渡すと、明らかにフックしそうな地形ではありませんか。ミスをしては佐藤プロの言葉を思い出す一日となりました。体に染み込むまで、まだまだ時間がかかりそうです。 (す)

 ▼佐藤信人(さとう・のぶひと) 1970(昭和45)年3月12日生まれ、千葉県習志野市出身の48歳。179センチ、75キロのドローヒッター。幼少期に父親の影響でゴルフを始め、中学3年ごろから本格的に取り組む。高校卒業後は渡米し陸軍士官学校、ネバダ州立大で学び、1993年にプロテスト合格。97年にツアー初優勝し、国内メジャー3勝を含むツアー9勝。海外メジャーにも出場。現在はゴルフ解説者としてテレビや雑誌の仕事のほか、男子ツアーのコースセッティングに携わる。

 取材協力 涼仙ゴルフ倶楽部(三重県いなべ市員弁町東一色2796)(電)0594(74)5110

(毎週木曜日の紙面に掲載)

 

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