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【佐藤信人のスイング処方箋】

朝一のティーショットはナイスショットじゃなくていい 「状態見る」くらいでOK!大切なのはその後の修正です

2019年3月7日 紙面から

 朝一番のティーショットほど緊張するものはありません。コンペでは周りの目も気になります。佐藤信人プロはナイスショットを打つことよりも、その後の「修正力」が大切だと力説します。朝イチのティーショットはどんな気持ちで臨んだらいいのか。その極意を聞きましょう。 (取材・構成 末松茂永)

打った球客観視

 プロもアマチュアの人と同じように、朝イチのティーショットは緊張します。ただし、その1打で全てが決まるわけではありません。あくまでその日の何10打分の1打です。悪かったからといって、落ち込む必要はありません。大切なのはその後の修正力です。

 人それぞれに気にかけている、スイングのチェックポイントがあると思います。ここを意識するとうまく打てるといった、自分自身のチェックポイントです。まずはそれだけを意識して、打ってみましょう。そして、ここからが肝心です。その打った球を客観視して、次の1打にどう臨むか。いいショットが出れば、もちろん継続すればいいし、曲がってしまったら次はそうならないよう修正します。

 ゴルフは1番ホールで終わりません。修正しながら、だんだんと調子を上げていけばいいのです。1番から18番までずっと同じ調子でいくことはありません。「今日の自分の状態を見る」ぐらいの軽い気持ちでティーショットを打てればいいでしょう。

18分の1ホール

 あれこれ考えても、どんな球が出るかは打ってみないと分かりません。いつもの練習場の最初の1打と同じ気持ちで打てばいいのです。言ってしまえば、普段通りにやってくださいということです。仮にOBとなっても、18ホールの1ホールにすぎないと、結果を受け入れてください。自己最高スコアが出るかもしれないという最終ホールでOBを打つよりよっぽどましです。

 では、僕の朝イチのティーショットを再現してみようと思います。僕のここ1、2年のチェックポイントは、ハーフウエーまでのテークバックです。思い通りの位置にクラブを上げられるかチェックします。気をつけるのは、それだけです。

 ティーエリアに立ったら、いつものルーティンを始めます。球の後ろからホール全体を見渡し、あの辺に打ちたいというラインを決めます。そして、アドレスに入ったら、ハーフウエーまでのテークバックをきれいに上げる、それだけを意識して打ちます。

写真

立て直すと快感

 もし出だしでつまずいたら、客観的に振り返ってください。アドレスに入るまでのルーティンが速くなかったか、フィニッシュをとれていたか、チェックしている動きがうまくできたかなど、冷静に自分を見つめましょう。自分自身を冷静に客観視できると、ラウンド中に修正する能力がぐんと高くなります。1番ホールで曲げてしまったら18番ホールまでにどう立て直すか。そこに快感を得られるようになってほしいと思います。

【担当記者のなるほど!】

「1打にすぎない」と思えれば…

 朝イチのティーショットを客観的に振り返りましょうと佐藤プロは言います。自分自身を想像してみると、OBを打ってしまっても「今日の1打にすぎない」と考えられれば御の字です。ミスショットの原因を冷静に考えても、答えをすぐに見つけられません。自身で客観的にスイング診断ができるようになることと、上達は比例関係にあるようです。 (す)

 ▼佐藤信人(さとう・のぶひと) 1970(昭和45)年3月12日生まれ、千葉県習志野市出身の48歳。179センチ、75キロのドローヒッター。幼少期に父親の影響でゴルフを始め、中学3年ごろから本格的に取り組む。高校卒業後は渡米し陸軍士官学校、ネバダ州立大で学び、1993年にプロテスト合格。97年にツアー初優勝し、国内メジャー3勝を含むツアー9勝。海外メジャーにも出場。現在はゴルフ解説者としてテレビや雑誌の仕事のほか、男子ツアーのコースセッティングに携わる。

 取材協力 涼仙ゴルフ倶楽部(三重県いなべ市員弁町東一色2796)(電)0594(74)5110

(毎週木曜日の紙面に掲載)

 

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