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【佐藤信人のスイング処方箋】

難しいバンカー 柔らか〜く手首使って脱出 「球が出ればOK」ぐらいの気持ちの方がうまくいきます

2019年2月21日 紙面から

 バンカーショットの第2弾は、難しい状況での脱出法です。目玉や左足下がりなど、状況の違いに応じて何を気をつければいいのか。佐藤信人プロには、これを気をつければ大丈夫という方法を伝授してもらいます。 (取材・構成 末松茂永)

コックをしっかり

 バンカーショットのうまい人は手首を柔らかく使っています。逆にバンカーが苦手な人の多くは、ノーコックで(手首の角度を変えずに)打っています。左足下がりや目玉などある程度力がいる状況は、ノーコックだと大きな爆発が得られません。バックスイングで、しっかりとコック(手首の角度)を入れてください。トンカチでくぎを強く打つときのように、手首を柔らかく使いましょう。力のいらないショット(パットやグリーン周りの寄せ)は手首を使わずに肩のストロークで打ち、力のいるショット(ドライバーなどのフルショット、バンカーショット)は手首を使うことが大切です。

ミスる一番の原因

 ■左足下がり

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 アマチュアの人がミスをする一番の原因は、球の位置です。意外と多くの人が球を真ん中より右側に置いています。これでは砂をうまく爆発させて打てません。球は真ん中から左足かかとの間に置いてください。傾斜に沿って構えるので、左足体重になります。左足下がりで大切なのは、球を上げようとしないことです。球を低く出すつもりで、傾斜通りに振ってください。

 ■左足上がり

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 傾斜地の基本は傾斜に沿って構え、振ることです。ラウンドレッスンでバンカーから球を出せない人を見ていると、もれなく傾斜に逆らって上から打ち込んでいます。球を打ち出すのは左斜め上です。その方向に目線を合わせ、傾斜に沿ってスイングしてください。

 もう一つのポイントはアウトサイドインの軌道で振らないことです。左足上がりはクラブのロフトが寝るなど、球を飛ばせない条件がそろっています。ダイコン切りでなく、目標のピンに向かって振り抜きましょう。

 ■左足上がりの目玉

 一発でバンカーから出ればいい状況です。こんな時に遊び半分でいいので、試してほしい打ち方があります。僕もよく実践で使っています。

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砂の爆発で飛ばす

 フェースを自分の方に向け、ヘッドのトー部分を突き刺すように打ちます。フェースが自分の方に向くため、球が背中側に飛びそうと思う人もいるでしょう。しかし、バンカーは球を直接打ちません。砂の爆発で飛ばすので、フェースの向きは関係ありません。トンカチで球の後ろをたたくようなイメージで打つといいでしょう。

 バンカーの難しい状況は、球が出ればオッケーぐらいの気持ちで臨むとうまくいきます。距離感は練習や経験で培ってください。

【担当記者のなるほど!】

砂ごと球運ぶイメージにしたらミス激減

 左足上がりのバンカーで傾斜に逆らって打ち込み、球が目の前にぽとんと落ちるミス。バンカーは打ち込むものと信じていた時、筆者もよくやっていました。それが、砂ごと一緒に球を運ぶイメージに変えてから、そのミスは激減しました。無意識ですが、佐藤プロがいつも言う「フィニッシュをとる」にもつながっていると推測します。球に合わせる悪癖の改善に向け、今週はフィニッシュをとる大切さをかみしめます。 (す)

 ▼佐藤信人(さとう・のぶひと) 1970(昭和45)年3月12日生まれ、千葉県習志野市出身の48歳。179センチ、75キロのドローヒッター。幼少期に父親の影響でゴルフを始め、中学3年ごろから本格的に取り組む。高校卒業後は渡米し陸軍士官学校、ネバダ州立大で学び、1993年にプロテスト合格。97年にツアー初優勝し、国内メジャー3勝を含むツアー9勝。海外メジャーにも出場。現在はゴルフ解説者としてテレビや雑誌の仕事のほか、男子ツアーのコースセッティングに携わる。

 取材協力 涼仙ゴルフ倶楽部(三重県いなべ市員弁町東一色2796)(電)0594(74)5110

(毎週木曜日の紙面に掲載)

 

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