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【佐藤信人のスイング処方箋】

フェースの向きもパターの持ち方も 気にしなくてもOKです

2019年1月17日 紙面から

 佐藤信人プロは、パットこそ距離感が大切で、距離感を出すにはアイアンショットと同じようにフィニッシュをとるよう力説します。短いパットも距離感とフィニッシュの意識で入るようになると言います。構えやパターの持ち方にこだわらない佐藤プロのレッスンは一読の価値があります。 (取材・構成 末松茂永)

打つ前に必ず歩測

 20メートルも1メートルのパットも距離感が大切です。打つ前に必ず歩測し、長くても短くても「ちょうどいい強さ」で当てることを心掛けてください。特に5メートルを切ると、ライン読みばかりに気を取られ、結果的に3パットとなる人をよく見ます。大体の方向にちょうどいい強さで打ち、外れても「お先に」とカップに入れられることが、パット上達への近道です。

 距離感をよくする秘訣(ひけつ)は、フィニッシュをしっかりとることです。ドライバーやアイアンショットでフィニッシュをとる人はいますが、パットでフィニッシュをとる人は驚くほど少数です。プロのパットを見てください。パターと腕がしばらく止まっていると思います。

「お先に」ができるところに寄せられれば上出来です

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大敵「緩み」が解消

 パットの大敵は「緩み」です。緩みはフィニッシュをとる意識でほぼなくなります。頭を残そうとするのではなく、パターヘッドを止めましょう。打った直後に球の行方を目で追うと緩み、フィニッシュの姿勢が崩れやすくなります。球の行方を追う前にパターヘッドをぴたっと止める意識を持ってください。

 短いパットで悩む「ひっかけ」や「押し出し」も、距離感とフィニッシュの意識で劇的に改善されます。短い距離ほどフェースの向きにとらわれがちですが、フェースの向きは思っているほどずれません。手に持ったごみをごみ箱へ投げ入れる時、気にするのは強さであって、手の向きを気にする人はほとんどいないと思います。ちょうどいい距離感とフィニッシュの2点さえ押さえれば、短いパットも入るようになります。

自然とうまくなる

 パットは、パターの持ち方も握る力の強弱もあまり気にしなくて大丈夫です。距離感とフィニッシュを大切にしていれば、自然とうまくなります。僕自身も劇的にパットがうまくなった時期を振り返ると、注意していたのは距離感だけです。どこを向いていてもいい、パットは一にも二にも距離感が大切だということを、分かってもらえたら光栄です。

【担当記者のなるほど!】

フィニッシュ意識と欲がせめぎ合う

 1メートル余りのパットをよく外します。改善には「右肩を出すな」「カップを見るな」などとさまざまな指導があります。そんな話題を佐藤プロに振ったことが、このレッスンのきっかけとなりました。フィニッシュをとると、確かに入るようになります。ただラウンド中は欲の塊のため、「入れたい」としか考えずのパットがしばしば。外すたびに佐藤プロの言葉を思い出し、かみしめています。 (す)

 ▼佐藤信人(さとう・のぶひと) 1970(昭和45)年3月12日生まれ、千葉県習志野市出身の48歳。179センチ、75キロのドローヒッター。幼少期に父親の影響でゴルフを始め、中学3年ごろから本格的に取り組む。高校卒業後は渡米し陸軍士官学校、ネバダ州立大で学び、1993年にプロテスト合格。97年にツアー初優勝し、国内メジャー3勝を含むツアー9勝。海外メジャーにも出場。現在はゴルフ解説者としてテレビや雑誌の仕事のほか、男子ツアーのコースセッティングに携わる。

 取材協力 涼仙ゴルフ倶楽部(三重県いなべ市員弁町東一色2796)(電)0594(74)5110

(毎週木曜日の紙面に掲載)

 

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