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【佐藤信人のスイング処方箋】

打つ前に必ず測りましょう! 実際の飛距離もチェック

2018年12月20日 紙面から

 「ゴルフは距離感」。佐藤信人プロの口癖です。アマチュアなんだから、距離にそこまでシビアにならなくてもいいだろうと考える人は多いでしょう。佐藤プロの考えは違います。プロもアマチュアも、アプローチもパターも距離感が全てと言ってはばかりません。 (取材・構成 末松茂永)

(1)距離測定器を使って距離を測る佐藤プロ (2)測った距離に風などの影響を踏まえて打つ距離を決める (3)打った直後に球がどこに落ちるか分からないと上級者にはなれない

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下一桁まで知ろう

 練習場でプロや上級者を見ると、誰しもいい球を打っています。しかしツアーで活躍するプロとレッスンで生計を立てるプロ、アマチュアでもシングルプレーヤーとハンディをなかなか減らせないプレーヤーには、何か違いがあります。パットが悪い、メンタルが弱いといった意見もありますが、僕が一番違うと感じるのはショットの「距離感」です。

 例えばグリーンを狙って7番アイアンを振り抜いた瞬間、ちょうどいいのか、手前バンカーに入りそうなのか、奥にこぼれそうなのか−が分からないと、上級者になるのは難しいと常日頃から思っています。ゴルフはスイングをよくすることも大切ですが、距離感を磨くことも同じくらい大切です。

 距離感を磨くには、いつものラウンドでしっかりと距離を測定し、だいたい150ヤード、160ヤードではなく、153ヤードと下一桁の数まで知ってから打つ癖をつけましょう。最初は1ヤード、2ヤードを打ち分けられなくてもかまいません。残り153ヤードのセカンドショットが7ヤードショートしたとしましょう。「あっ、この感覚で打つと146ヤードなのか」と知る体験の蓄積が距離感を養います。

100ヤード以内は正確に

 特に、100ヤード以内の力を加減するショットは距離を正確に知るべきでしょう。65ヤード、55ヤードといった長さの打ち分けが難しいと言う人が大勢います。打つ前に距離を測り、打った後は実際に飛んだ距離を確かめることが、苦手克服に役立つはずです。

 各クラブのキャリーで飛ぶ距離(転がった距離を除く)の把握も大切です。自分の距離を知らないと、グリーンに届かなかった原因が風なのか、球の当たりが悪かったのかも分かりません。

プロほとんど使用

 今はゴルフショップで距離測定器が販売されています。ドライバーを新たに買おうと思っていたら、今回は踏みとどまって測定器を買ってください。それぐらい必需品の道具です。測定器を持たないプロはほとんどいません。測定器のない時代は、練習ラウンドで自ら歩測していました。バンカーの先から何ヤード、目印の木から何ヤードとその場で測った距離をメモに残し、試合に臨みました。

 「僕の腕前で測定器なんて…」と言う人が多いかもしれませんが、そういう考えはもう捨てましょう。ショットの8割がトップしたり、ダフったりする人でも、2割のショットの飛距離を正確に知ることがゴルフ上達に欠かせません。距離感を磨いて、スコアを伸ばしてください。

【担当記者のなるほど!】

グリーン狙い 飛びすぎはこたえます…

 最近、グリーンを狙ったショットが想定よりも飛びすぎることが多々あります。そうするとグリーン奥からの難しいアプローチを残したり、最悪はOBになったりしてスコアを大きく崩します。ショットの手応えがある分、精神的にこたえます。そんな折、佐藤プロから「距離感が全て」という言葉を聞きました。距離への認識を改めて出直します。 (す)

 ▼佐藤信人(さとう・のぶひと) 1970(昭和45)年3月12日生まれ、千葉県習志野市出身の48歳。179センチ、75キロのドローヒッター。幼少期に父親の影響でゴルフを始め、中学3年ごろから本格的に取り組む。高校卒業後は渡米し陸軍士官学校、ネバダ州立大で学び、1993年にプロテスト合格。97年にツアー初優勝し、国内メジャー3勝を含むツアー9勝。海外メジャーにも出場。現在はゴルフ解説者としてテレビや雑誌の仕事のほか、男子ツアーのコースセッティングに携わる。

 取材協力 涼仙ゴルフ倶楽部(三重県いなべ市員弁町東一色2796)(電)0594(74)5110

(毎週木曜日の紙面に掲載)

 

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