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【佐藤信人のスイング処方箋】

アマの悩み 球の位置と構えを改善すれば減らせます

2018年11月29日 紙面から

 ダフりとトップをなくしたいという要望が多く寄せられます。そこで今回は、ダフりとトップに悩んだと言う佐藤信人プロ(48)が、そのメカニズムを明らかにします。メカニズムが分かればすぐに改善されるわけではありませんが、知ると知らないとでは大違いです。 (取材・構成 末松茂永)

(左)前傾が崩れると、トップ、ダフりの両方が出る。(中)コックがほどけたアーリーリリース(右)ダウンスイングでコックを保ち続けるとこの形になる

写真

目標方向に振る意識を

 球の手前の地面を打つダフりと球の頭部分を打つトップ−。アマチュアの人が抱える悩みの中で、おそらく一番多いのではないでしょうか。当たり前ですが、ダフらなくなるとフェアウエーバンカーが怖くなくなり、コースを広く使えるようになります。

 ダフりとトップが起きるメカニズムはほぼ同じです。主な原因として、1つはスイングトップからインパクトに向かってコック(手首の角度)がほどける「アーリーリリース」。もう1つは、インパクトでアドレス時より「手が浮いてしまうこと」が挙げられます。

 アーリーリリースは、ダフりのもとです。そのダフりを嫌がると、今度は手を浮かせる動作が入るので、トップが出やすくなります。僕自身もアーリーリリースの癖があったので、ダフりとトップで悩みました。アーリーリリースの改善は有効です。しかし、プロの僕自身も悩んだくらいですから、アマチュアの人にとって簡単なことではありません。

 ダフりとトップを誘発するのはクラブヘッドを球に当てようとする意識です。うまく当てようとすればするほど、球際でヘッドが落ちたり、手が浮いたりします。ゴルフは球を目標に飛ばすのが一番の目的。目標方向に振る意識を持ちましょう。

毎回違う人、多いです

 野球と違ってゴルフの球は止まっています。そのため、最初から目標に対して「打ちやすい構えをすること」と「打ちやすいところに球があること」がとても重要です。アマチュアの人を見ていると、球の位置が毎回違う人を大勢見かけます。つまり、構えの段階で自らジャストミートを難しくしているのです。

 構えをよくするには、打つ球のイメージを鮮明に持ってください。テーブルの上に止まるよう何か物を投げるとしたら、「ふんわりと優しく」「少し高さを出して」などと自然に考えると思います。ゴルフでもそういうイメージを出してください。

ヘッドが擦れるところ

 そしてそのイメージで素振りをしましょう。球があるつもりで、しっかりと。地面をポンと、クラブヘッドで擦ってください。ヘッドが毎回擦れるところが、球の位置となります。

 球の位置と構えを改善すると、ダフりとトップは大幅に減らせます。球の位置、構えはどんな球を打つのかイメージすることで決まります。

【担当記者のなるほど!】

ダフろうとしたら不思議と当たるようになったが!?

 球を打とうとするとダフるので、勇気を持って球の3センチぐらい後ろを思いっきりダフってみようとすると、これがダフらない。不思議です。毎回うまくいくわけではありませんが、クリーンに当たる回数がぐっと増えました。佐藤プロに話すと「それは末松さんの感覚で、万人に効果があるわけではありません」と。佐藤プロは誰もが知ると役立つゴルフの基本中の基本を伝えられるよう、心を砕いているようです。 (す)

 ▼佐藤信人(さとう・のぶひと) 1970(昭和45)年3月12日生まれ、千葉県習志野市出身の48歳。179センチ、75キロのドローヒッター。幼少期に父親の影響でゴルフを始め、中学3年ごろから本格的に取り組む。高校卒業後は渡米し陸軍士官学校、ネバダ州立大で学び、1993年にプロテスト合格。97年にツアー初優勝し、国内メジャー3勝を含むツアー9勝。海外メジャーにも出場。現在はゴルフ解説者としてテレビや雑誌の仕事のほか、男子ツアーのコースセッティングに携わる。

 取材協力 涼仙ゴルフ倶楽部(三重県いなべ市員弁町東一色2796)(電)0594(74)5110

(毎週木曜日の紙面に掲載)

 

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