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【佐藤信人のスイング処方箋】

ドライバーで起こりがちなミスと改善策を紹介します

2018年11月22日 紙面から

前傾姿勢を保った良い例。力強い弾道の球が打てます(上)前傾姿勢が崩れたスイング例。クラブを振るスペースがありません

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 ドライバー飛距離アップの最終回。飛ばそうとする時に起こりがちなミスについて、佐藤信人プロ(48)が日ごろのレッスンなどを通じて接するアマチュアの人に見られる主な傾向を挙げて、改善策を紹介。お尻への意識にオーバースイング、飛ばしのアイデアが盛りだくさんです。 (取材・構成 末松茂永)

ハーフスイング練習

(1)前傾姿勢の崩れ

 体が伸び上がる「前傾姿勢の崩れ」。アマチュアの人に最も多く見られる悪い動きです。インパクトに向かってお尻が球に近づくと、アドレス時より手元が浮いてしまいます。よくレッスンで「手元を低く」「手元は体の近くを通す」と指導されるのは、腕とおなかの間にクラブを振るスペース(懐)をつくるためです。このスペースがないと、クラブをインサイドから振れず、アウトサイドから振り下ろす軌道になってしまいます。

 前傾姿勢を保つには、お尻を壁にくっつけたまま振るイメージを持つといいでしょう。アドレスからフィニッシュまで、壁からお尻を離さない意識です。腰から腰までのハーフスイングで球を打つ練習をすると矯正効果があります。ハーフスイングなら伸び上がらずに打てると思います。地味な練習ですが、体に染み込むまで繰り返してください。

クラブフェースが開くと球は飛びません

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 意識してほしいのは、手首の角度を保つこと。シャフトと腕の角度を変えない意識でもかまいません。意識しやすい方を選んでください。手元は、アドレス時の高さに戻すことが大切です。あえて手元を浮かせた状態(ハンドアップ)で構える選手もいます。インパクトで、アドレスの高さ以上に手元を浮かせない工夫だと思います。

カット打つのと同じ

(2)フェースが開く

 次に多いミスは、クラブフェースを開いた状態で球に当てることです。卓球に例えると、ラケット面を開いてカットしているのと同じです。遠くに飛ばす強い球を打とうとしたら、自然とラケット面を伏せて前方へ振っていくと思います。ゴルフでは、クラブフェースを地面に向けて打つぐらいの感覚が必要です。

体験を重ねるうちに

(3)オーバースイングはOK

オーバースイングを気にせず、体をしっかりと回しましょう

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 オーバースイングは悪い−。そう思っている人が多いですが、そんなことはありません。投球でもバックスイングを深くした方が遠くへ投げられます。ドライバーの飛距離を争う大会を見ても、コンパクトなスイングの人はほとんどいません。オーバースイングが悪いという考えは金輪際持たないでください。バックスイングはどこまで深く入れても大丈夫です。

 ただし、オーバースイングと力みは別問題です。トップで力む人は、トップで1回スイングを止め、その静止状態から打ってみてください。僕の場合、普通に打つのと飛距離は変わりません。そういう体験を重ねると、力みが取れてくると思います。

【担当記者のなるほど!】

ハンドアップで開眼と思いきやダフりの連続

 手元を浮かせない工夫としてハンドアップの構えの話を聞き、自分なりにアレンジしてみました。前傾姿勢が崩れやすいので、いつもより少し棒立ち状態で構えて打ってみました。するとトップからダウンに向かって沈むイメージが湧き、前傾姿勢を保つことができました。開眼。そう思いました。けれど、次の練習で同じことをしたら、ダフリの連続。間もなく改善できましたが…。ゴルフはこうやって永遠と悩み続けるスポーツなんでしょうね。 (す)

 ▼佐藤信人(さとう・のぶひと) 1970(昭和45)年3月12日生まれ、千葉県習志野市出身の48歳。179センチ、75キロのドローヒッター。幼少期に父親の影響でゴルフを始め、中学3年ごろから本格的に取り組む。高校卒業後は渡米し陸軍士官学校、ネバダ州立大で学び、1993年にプロテスト合格。97年にツアー初優勝し、国内メジャー3勝を含むツアー9勝。海外メジャーにも出場。現在はゴルフ解説者としてテレビや雑誌の仕事のほか、男子ツアーのコースセッティングに携わる。

 取材協力 涼仙ゴルフ倶楽部(三重県いなべ市員弁町東一色2796)(電)0594(74)5110

(毎週木曜日の紙面に掲載)

 

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