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【佐藤信人のスイング処方箋】

ヘッドスピードを上げるためにまずは力強く振る習慣をつけましょう

2018年11月15日 紙面から

ダウンスイング(上)からインパクト直後にかけてヘッドを加速させる佐藤プロ

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 飛距離アップの第2弾。今回は佐藤信人プロ(48)が、ここ一番で飛ばしたい時に何を意識しているのかを紹介してもらいます。グリップエンドを球に突き刺す、インパクトの瞬間までリラックス…。とても難しい技術ですが、身につけるとシングルになるのも夢ではないそうです。 (取材・構成 末松茂永)

ビュンビュン振る

 遠くへ飛ばす技術に、スイングの大切な要素が集約されています。もし今よりも飛ばせるようになったら、ゴルフが上達したと思ってください。

 飛距離を伸ばすには、ヘッドスピード(HS)を上げないといけません。言うはやすく行うは難しとは、このこと。一生懸命振っても、HSはなかなか上がりません。それどころか、力んで遅くなることも。それでもまずは、思いっきりビュンと振ってください。

トップからグリップエンドを球に突き刺すイメージを持つ

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 「力を抜いて振った方がいい」という指導をよく耳にします。間違っているわけではありません。ただ、飛ばせるようになりたかったら、日ごろの練習から力強く振る習慣をつけましょう。その中で「ここは力を抜いた方が速く振れるぞ」という感覚が湧いてきます。その感覚が湧くまでは、ビュンビュンと振ってください。HSを一発で上げるコツなんてありません。

突き刺すイメージ

 僕自身、ここ一番で飛ばしたい時はトップのコック(手首の角度)をほどかず、ヘッドが遅れてくるイメージで振ります。ヘッドが球へ向かうのをできる限り我慢、我慢。球を迎えにいくのではなく、球に当てるのを遅らせる感覚です。これまでも言ってますが、トップからグリップエンドを球に突き刺す、が僕のイメージです。そうするとヘッドが遅れ、球に当たる瞬間にヘッドがビュンと走ってくれます。

 ヘッドを走らせるにはインパクト前まで上半身は極力リラックス。程よく力が抜けると、インパクトでヘッドが一気に加速します。グリップをガチガチに強く握ったり、肩に力が入ったりするとうまくいきません。簡単ではありませんが、ビュンビュンと振り続けてコツをつかんでください。

手の位置さらに左

インパクトの手の位置はこのアドレス時よりさらに左側になる

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 さらにもう1つ。ハンドファーストについて説明します。インパクトの形は、アドレスの形に戻すことではありません。右利きの場合、インパクトでの手(グリップ)の位置は、アドレス時よりもさらに左側になります。僕はダウンスイングからインパクトにかけて、手が球の上を速く通り過ぎるイメージを持っています。

 ハンドファーストのインパクトやヘッドが遅れてくる感じ(タメ)は、低い球を打ったり、アプローチで球をキュキュッと止めたりする技術とも直結します。難しいですが、スイングの肝です。ぜひ身につけて、シングルを目指してください。

【担当記者のなるほど!】

球を迎えにいく悪癖の処方箋になるかも

 球を迎えにいく癖が直りません。頭が左側に突っ込むのでヘッドが加速しません。時折、頭が残ってくれることがあります。そうすると確かにヘッドの加速感があり、インパクト後にクラブと引っ張り合う力感を味わえます。佐藤プロが言う「手が球の上を通り過ぎるイメージ」は、悪癖を直すいい処方箋になるかもしれません。クラブヘッドを球に当てようとする意識脱却に向け、試行錯誤が続いています。 (す)

 取材協力 涼仙ゴルフ倶楽部(三重県いなべ市員弁町東一色2796)(電)0594(74)5110

 ▼佐藤信人(さとう・のぶひと) 1970(昭和45)年3月12日生まれ、千葉県習志野市出身の48歳。179センチ、75キロのドローヒッター。幼少期に父親の影響でゴルフを始め、中学3年ごろから本格的に取り組む。高校卒業後は渡米し陸軍士官学校、ネバダ州立大で学び、1993年にプロテスト合格。97年にツアー初優勝し、国内メジャー3勝を含むツアー9勝。海外メジャーにも出場。現在はゴルフ解説者としてテレビや雑誌の仕事のほか、男子ツアーのコースセッティングに携わる。

(毎週木曜日の紙面に掲載)

 

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