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【佐藤信人のスイング処方箋】

最適な軌道のテークバックを身につけましょう

2018年10月18日 紙面から

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 佐藤信人プロ(48)は、バックスイングで大切にしているのはハーフスイングの形だと言います。現役を引退し、欧米トッププロのスイングを解説するようになって、その大切さに気づいたそうです。ハーフスイングの理想的な形と効率の良いスイングとの関係性を教えてもらいました。 (取材・構成 末松茂永)

欧米は指導徹底

 正直に言いますと現役のころは、テークバックなんてどうでも良いと思っていました。クラブをどこに上げようが、どこかで修正して最終的にボールにきちんと当たれば良い、そんな考えでした。それが最近、解説者をするようになって意識が変わりました。

 欧米トッププロのスイングを分析すると、多くの人が腰の高さまでのテークバックの軌道が同じなんです。驚きました。個性的なバックスイングは、日本のプロの方が多く見られます。欧米では効率よくスイングするために、バックスイングで最適な軌道に乗せる指導が徹底されています。

 ソフトボールの投手のようにボールを下手投げで投げてみてください。何も考えなくても適切なところに腕を上げているはずです。あえてその軌道から外し、外側に上げたり内側に上げたりしてみてください。不自然な動きを加えないと目標方向へ投げられないのが実感できると思います。

 ゴルフも同じです。最適な軌道に上げるために一番大切なことは、シャフトが地面と平行になるハーフスイングの形です。半分までうまくクラブを上げられると後は慣性の力が働くので、最適な軌道から大きく外れることはありません。

ハーフスイングの理想的な形。クラブのフェースがグリップした手の真ん中に収まっている(左)スライスで悩む人によく見られるテークバック。最適な軌道よりインサイドに上げている

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 シャフトが地面と平行になる時、そのシャフトは目標方向とも平行になるようにしてください。後ろから見たら、クラブのフェースで手が隠れるのが理想的な形です。

鏡でチェック!

 フェースの向きも注意が必要です。フェースの向きは背中の前傾角度と平行ぐらいが良く、そこから地面と垂直ぐらいまでが許容範囲となっています。それよりも閉じたり開いたりしていないか確認してください。

 クラブを上げる感覚は人それぞれ違うでしょう。大切なのは背後から見た時にフェースで手が隠れていることです。鏡などでチェックしながら、自分に合った上げ方を見つけてください。

 スライスで悩む人の多くは、最適な軌道よりもインサイドに上げています。そういう人が最適な軌道に上げようとすると、ずいぶん外側に上げている感覚になると思います。2017年全米プロでメジャー初制覇を遂げた米国のジャスティン・トーマスは、打つ前のルーティンにハーフスイングを確認する動きを取り入れています。松山英樹も一時期、同じようにルーティンに取り入れていました。

ミスショット減

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 最適な軌道に上がると、ミスショットがずいぶん減ると思います。子どものころから続けているプロは軌道から外れても修正する力があります。しかし、アマチュアの人は一度軌道から外れてしまうと最適な軌道になかなか戻すことはできません。戻そうと力んで、トップやダフリといったミスショットにつながりやすいです。ぜひハーフスイングの形を身につけ、その良さを実感していただければと思います。

【担当記者のなるほど!】

シャフトが長いとインサイドに上がる傾向アリ

 バックスイングで同じ軌道を通るよう意識したら、ショットが良くなったと第1回の本欄で告白しました。これは今回のハーフスイングのことです。しかし実際にラウンドしてみると、アイアンが良かった一方で、ドライバーは練習場と全く違う球が出ました。

 思い返すと、トップの収まりが良くありませんでした。シャフトが長くなると最適な軌道よりもインサイドに上げる傾向があるのかもしれません。今度、練習場で確認してみます。 (す)

 ▼佐藤信人(さとう・のぶひと) 1970(昭和45)年3月12日生まれ、千葉県習志野市出身の48歳。179センチ、75キロのドローヒッター。幼少期に父親の影響でゴルフを始め、中学3年ごろから本格的に取り組む。高校卒業後は渡米し陸軍士官学校、ネバダ州立大で学び、1993年にプロテスト合格。97年にツアー初優勝し、国内メジャー3勝を含むツアー9勝。海外メジャーにも出場。現在はゴルフ解説者としてテレビや雑誌の仕事のほか、男子ツアーのコースセッティングに携わる。

 取材協力 涼仙ゴルフ倶楽部(三重県いなべ市員弁町東一色2796)(電)0594(74)5110

 (毎週木曜日の紙面に掲載)

 

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