トップ > 中日スポーツ > コラム > Penペン草紙 > 記事

ここから本文

【Penペン草紙】

荒磯親方(元横綱稀勢の里)の相撲振興策 ネット戦略より…やっぱり土俵からの発信

2019年11月18日 23時0分

九州場所前の稽古で高安(右)と相撲を取る荒磯親方

写真

 大相撲九州場所前の1つのニュースに、妙に納得させられた。元横綱稀勢の里の荒磯親方(33)が12月23日、高校生を対象に「稀勢の里ウインターカップ」を東京・両国国技館で開く。9月末の引退相撲後の話がよみがえってきた。

 引退相撲や断髪式など、告知に使われてきたツイッターのアカウントが「荒磯寛情報局」に模様替えされたことが話題になった。元横綱は「デジタルは弱いからね」と苦笑いしつつ「新弟子の間口はまだまだ狭い。情報発信しながら、相撲の窓口を広げたい。僕がつぶやくことは、あまりないと思いますが…」と打ち明けた。

 愛する相撲振興へ、ネット戦略は本命じゃない。あくまで土俵。冒頭の大会が2カ月越しの答えだった。横綱の名を冠した大会は、すでに成功例がある。先輩横綱の白鵬は2010年から少年相撲の国際親善大会「白鵬杯」を主催。第1回の団体優勝メンバーが、小結経験者の幕内阿武咲だ。

 荒磯親方自身、まげを落としても土俵へのこだわりは強い。断髪式直後、翌日の自身を「まずは稽古場に行くんじゃないですか。いつも通りの朝稽古」とイメージして笑いを取った。言葉通り、九州場所前も現役時代と変わらず、まわしを締めて弟弟子の大関高安の稽古相手を務め上げた。

 「僕も小学4年生の時に初めて(国技館で)相撲を取った。前日は寝られなかった。なるべく多くの子を、土俵に立たせてあげたい」。誰よりもワクワクして大会当日を迎えるのは、第72代横綱稀勢の里その人かもしれない。 (志村拓)

 

この記事を印刷する

PR情報

閉じる
中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ 東京中日スポーツ 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日スポーツ購読案内 東京中日スポーツ購読案内 中日新聞フォトサービス 東京中日スポーツ