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【Penペン草紙】

セはいかにして「実力のパ」に対抗するべきか 日本シリーズ4連敗の巨人・原辰徳監督が一石を投じるワケ

2019年11月14日 18時0分

日本シリーズ第4戦でソフトバンクの王会長と握手する原監督。左は孫正義オーナー

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 巨人の原辰徳監督(61)がセ・リーグにも指名打者(DH)制の導入を提唱している。ソフトバンクに4連敗した日本シリーズ直後、かねて温めていた持論として、「DH制というのが相当、差をつけられている感じがある。リーグ全体的にレベルも高くなってくるでしょうね」とぶち上げた。

 「スリリング、攻撃的ですよ。野球がやっぱり変わりますよ」。投手は投球に専念でき、代わりに打力の高い打者が打線に加わる。自分が打席に立たないことで、厳しい内角攻めをためらわなくなるかもしれない。「アマチュア野球も絶対そうするべきですよ。レギュラー、ベンチに入る人を1人でも増やしてあげる」。野球人口を増やし、球界の裾野拡大へつなげる狙いもある。

 「負けてグジグジ言っているわけじゃないんだよ」と冗談めかすが、日本シリーズは7年連続でパが制し、交流戦は10年連続でパが勝ち越している。もちろんDH制が全てではないが、投手が打者を育て、打者が投手を育てる好循環はセよりパの方がハマっているように見える。代打や継投を含めた駆け引きの妙、セとパの違いなどが失われる恐れもあるが、パ絶対優位の情勢を変えるための議論は必要だろう。

 「過ちては改むるにはばかることなかれ」を信条とし、変更をいとわない若大将はフリーエージェント(FA)制度の人的補償撤廃も主張する。「ルールに従った状態で野球をやることに変わりはない。クライマックスシリーズは新しいルールをつくった中では大成功だね。なんとか良い方向にいくとね」。現場の最高責任者でありながら制度に一石を投じるのは、球界全体の活性化を願うから。反対意見も含め、活発な議論が生まれることを望んでいる。(小林孝一郎)

 

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