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【Penペン草紙】

一つのプレーを巡る因果を探究 石川遼の進化と深化を支える「ゴルフノート」

2019年10月18日 18時0分

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 男子ゴルフの取材現場で石川遼(28)=カシオ=から話を聞いていると、内容が深くて思わず質問することも忘れて聞き入ってしまうことがある。先日は彼がプレー後に毎日書いているというノートの話になった。以前はスコアやパット数、パーオン数など数字を並べていたのだが、昨年から「なぜ」を書くようにしたという。

 「たとえば、以前はボギーを打ったら『1メートルのパットを外したから』と書いていた。でも、1メートルを残した3打目がどういう状況だったのか、なぜそこから打たないといけなかったのか…と考えていくと、第1打のミスだったり、前のホールでバーディーパットを外したことだったりする。そういうことに気付くために書きます」

 話は続く。「山登りをしていると、ずっと真っすぐには進めない。迂回(うかい)しないといけない時、後退と思うと、何か新しい道具を持ってこなきゃとか思ってしまう。(でもノートを読み返すと)ああ、今はそういう時期なんだなとか、充電する時期なんだな、と思える。巡り巡ってるんですよね」

 つまり、ミスは目先の技術的なことではないということのようだ。少し難しい話だが、私は納得させられたし、ゴルフ以外のことにも共通した解釈だとも思う。おそらく、彼ほど一つひとつのプレーを掘り下げて考えている選手はいない。それが今季ここまで2勝している要因だろう。(大西洋和)

 

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